Product Details
ISBN 10 : 4991044111
Content Description
原題にある「神々の国」(the Province of the Gods)とは、ラフカディオ・ハーンの著作より引いたものである。ハーンもまた隻眼の人であったが、著者に至っては、身体障害者であり、かつLGBTでもあり、そしてHIV患者であり、さらに日本においてはガイジン(ユダヤ系米国人)として見られ、いわば究極のマイノリティと言っても過言ではない。その著者が、日本では、米国社会にはない不思議な「居心地の良さ」を感じ、その背景に、日本神話の中には「障害を持つ神」がいることに着目する。そして、この印象の深層を掘り起こすため様々な人々と出会い、全国各地を訪ね歩く。しかしそれは、人生最大の苦難に遭遇し、深い暗闇の中から抜け出すための、癒しの旅でもあったのだ。究極のマイノリティによる日本印象記。
目次 : プロローグ:神々の国で/ 1 浮遊(玄関/ おみくじ/ バリアフリー ほか)/ 2 遠く離れて(宣告の前/ 宣告の後)/ 3 世界(名残/ 二羽の片翼の鳥/ 歴史は創られる、または蛭子の言うこと ほか)/ エピローグ:行列
【著者紹介】
ケニー・フリース : グスタヴス・マイヤーズ人権問題研究所の偏見と人権の研究名作賞を受賞し、ヒューストン・グランド・オペラから委嘱されたオペラ“The Memory Stone”(石の記憶)の脚本を手がける。日米友好基金と全米芸術基金の芸術家交換プログラムのフェローとなり、二度のフルブライト奨学生(日本とドイツ)であり、クリエイティブ・キャピタル、ならびにDAAD(ドイツ学術交流会)、カナダ芸術評議会、オンタリオ芸術評議会、トロント芸術評議会の助成を受けた。ゴダード大学のクリエイティブ・ライティング・プログラムで、MFA(美術学修士)として教鞭をとる
古畑正孝 : 1945年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学科卒業。横浜市役所、国際交流協会等を経て、翻訳者として現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

