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マイノリティが見た神々の国・日本

ケニー・フリース

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784991044113
ISBN 10 : 4991044111
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

原題にある「神々の国」(the Province of the Gods)とは、ラフカディオ・ハーンの著作より引いたものである。ハーンもまた隻眼の人であったが、著者に至っては、身体障害者であり、かつLGBTでもあり、そしてHIV患者であり、さらに日本においてはガイジン(ユダヤ系米国人)として見られ、いわば究極のマイノリティと言っても過言ではない。その著者が、日本では、米国社会にはない不思議な「居心地の良さ」を感じ、その背景に、日本神話の中には「障害を持つ神」がいることに着目する。そして、この印象の深層を掘り起こすため様々な人々と出会い、全国各地を訪ね歩く。しかしそれは、人生最大の苦難に遭遇し、深い暗闇の中から抜け出すための、癒しの旅でもあったのだ。究極のマイノリティによる日本印象記。

目次 : プロローグ:神々の国で/ 1 浮遊(玄関/ おみくじ/ バリアフリー ほか)/ 2 遠く離れて(宣告の前/ 宣告の後)/ 3 世界(名残/ 二羽の片翼の鳥/ 歴史は創られる、または蛭子の言うこと ほか)/ エピローグ:行列

【著者紹介】
ケニー・フリース : グスタヴス・マイヤーズ人権問題研究所の偏見と人権の研究名作賞を受賞し、ヒューストン・グランド・オペラから委嘱されたオペラ“The Memory Stone”(石の記憶)の脚本を手がける。日米友好基金と全米芸術基金の芸術家交換プログラムのフェローとなり、二度のフルブライト奨学生(日本とドイツ)であり、クリエイティブ・キャピタル、ならびにDAAD(ドイツ学術交流会)、カナダ芸術評議会、オンタリオ芸術評議会、トロント芸術評議会の助成を受けた。ゴダード大学のクリエイティブ・ライティング・プログラムで、MFA(美術学修士)として教鞭をとる

古畑正孝 : 1945年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学科卒業。横浜市役所、国際交流協会等を経て、翻訳者として現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ワッピー

    自らも障害を持ち、LGBT、HIV陽性、ガイジンかつユダヤ人の属性の著者が日本の障害者のステイタスを研究するため、訪日。それまでの彼氏を失い、新しいパートナーができて、日本の舞踏家や歌手、MMこと村松増美とも知り合い、そして日本の文化理解のために高野山、京都、広島、島根、北海道を訪れる。後半、HIV陽性が判明し、自分自身の、そして友人やその家族に忍び寄る死の影に怯えつつ、それでも前へ進み続ける著者には圧倒されます。人間の意識の中にあるマジョリティとマイノリティの壁は高く、著者の書いた別の論文(↓)

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