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忘れられた花園 下 創元推理文庫

ケイト・モートン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488202064
ISBN 10 : 4488202063
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

祖母から英国コーンウォールの崖の上にあるコテージを相続した孫娘カサンドラは、祖母ネルの書き残したノートと謎めいた古いお伽噺集を手に英国に渡る。ネルはなぜ遠い地にコテージを買ったのか? ネルはいったい誰だったのか? 今はホテルとなった豪壮なブラックハースト荘、その敷地のはずれ、茨の迷路の先にあるコテージの手入れを進めるうちに、カサンドラは封印された庭園を見出す。そしてブラックハースト荘の秘密とは……?

解説=川出正樹

【著者紹介】
ケイト・モートン : 1976年、南オーストラリア州ベリに三人姉妹の長女として生まれる。クイーンズランド大学で舞台芸術とイギリス文学を修めた。夫と三人の息子とともに、ロンドン在住。2006年に『リヴァトン館』で作家デビュー

青木純子 : 1954年東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • はたっぴ

    時代を往き来しながら物語は佳境へ向かう。この読書の感触は一昨年に読んだ『荊の城』のようだ。豪壮な屋敷の中で、朽ち果てた花園と共に封印された忌まわしい過去≠ェ明らかになるにつれて、真相の深い闇を想像して哀しい気持ちになった。それでも読むことをやめられない吸引力のある作品。祖母・ネルが知り得なかった過去を孫娘のカサンドラが探り当てる謎解きの部分と、イライザのお伽噺(とナサニエルの挿画)が深く結びついて頭を離れない。混沌としたまま迎えた最後に明かされる真実には溜息が漏れた。この物語の世界観がとても好きだ。

  • ちょろこ

    文句なしの読書時間だった一冊。次々と紐解かれていく女性たちの人生。毎回感じるけれど、女性の境遇、人生を描くのが実に上手い作家さんだ。時代背景、雰囲気、物語に寄り添うかのようなおとぎばなし、複雑な人間関係、入り乱れる心情、誰もが抱える秘密と、どれもこれも女心を刺激され、惹きつけられた。異国へと連れ出された気分で夢中にさせられた文句なしの作品、読書時間だった。導かれる真実と共に感じる彼女の心情。まるで迷路のようにあちらこちら迷ったはずの決断はせつないけれど間違ってなんかいなかった、そう思いたい。

  • naoっぴ

    下巻の中盤からはもう止まらないぞの一気読み。その構成は、まるで宝石箱の中で複雑に絡み合った三本の古いネックレスが丁寧に解きほぐされていくような印象。バラバラの時系列は少しずつ近づき、母子三代にわたるミステリアスな繋がりが時空を越えて甦る。子と離れ離れになるときの身をよじるような痛みを想像し胸が苦しくなる。全ての謎が解けたとき、充足感にため息が出た。お伽噺の夢々しさ、ほのかなロマンス、さらにどんでん返しありの贅沢な一冊。綺麗な物語世界を堪能しました。

  • mii22.

    とにかく夢中で読み耽った。祖母から相続したコテージには100年以上に渡る母娘の愛と憎しみと秘密が封印された花園あった。時代を往き来し少しずつ謎が紐解かれていく過程にも、その時代の情景描写や雰囲気にもどっぷり浸り、物語を読む醍醐味をたっぷり味わえた。読者を夢中にさせワクワクさせるストーリーは、昔お伽噺に冒険心好奇心をくすぐられ、ラブロマンスに憧れた幼い読者の自分を思い出させ、読書の楽しさに胸ときめかせた頃の幸福感を味わうことの出来た読書体験だった。

  • mocha

    下巻に入ってスピードアップ!〈誰が〉〈どうやって〉までわかっていた謎だが、〈なぜ〉の部分こそがドラマチックだった。本当のいきさつを知る読者として、ネルとカサンドラが真相をつかめないままなのがもどかしい。秘密の花園は、土に眠る過去の上に花を咲かせ続ける。家族を奪われた3人のヒロインが拠り所を探す旅の物語。

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