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ホテル・バルザール

ケイト・ディカミロ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784035215806
ISBN 10 : 4035215805
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

 戦地へいった父の消息がとだえて1年以上。家を追われたマルタと母は居場所を転々としたすえに、ホテル・バルザールへやってきました。母がホテルの清掃の仕事をするあいだ、マルタはだれの邪魔にもならないようロビーで息をひそめて過ごします。まるで自分が透明人間になったかのようでした。 
 そんなある日、真っ赤なドレスを着て肩に緑のオウムをのせた老婦人がホテルにあらわれ、マルタにいいました。「314号室にいらっしゃい。あなたがおもしろいと思うお話を聞かせてあげる」。謎の老婦人が語るのは、嘘かまことか分からない話ばかり。オウムになった将軍、神から絵の才能を与えられた修道女、ナイチンゲールのように美しい声で歌う少年、眠れない王さま、話のできるキツネ、綱渡りをするサーカス団員。
バラバラだった話が次第につながり、7つめの物語が語られるとき、マルタが受けとったメッセージとは?

ミステリアスな展開とアール・ヌーボー調のイラストが華やかに調和した、美しい1冊。戦争によって日常も家族も奪われ、悲しみの底にいた少女マルタの気持ちが、いま切実に胸に響いてくる。

【著者紹介】
ケイト・ディカミロ : アメリカの児童文学作家。『ねずみの騎士デスペローの物語』(ポプラ社)と『空飛ぶリスとひねくれ屋のフローラ』(徳間書店)でニューベリー賞を2度受賞。2014‐2015年にはNational Ambassador for Young People’s Literatureを務めた

ジュリア・サルダ : スペイン・バルセロナの絵本画家

横山和江 : 子どもの本の翻訳家。JBBY会員。やまねこ翻訳クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かもめ通信

    すてきな挿絵とともに味わえるちょっぴり不思議なお話です。とてもさびしい思いをしている少女の視点から描かれた戦争の話でもあります。そしてもちろん、愛の物語です。 #やまねこ新刊

  • ほんメモ(S.U.)

    児童書とは知らずに一般文芸かなと思って購入してしまいましたが、赤い表紙に挿絵が素敵な美しい本ですし、せっかくなので読んでみました。ホテルの屋根裏に住む主人公の女の子のもとに、不思議な伯爵夫人が登場して、物語を語り始める---そんなお話で、絵本を卒業した低学年ぐらいのお子様から、大人も楽しめる内容だと思いました。すべてのこどもは大人に全肯定される価値がある、そんなメッセージが込められていると思います。アメリカの作家さんの作品ですが、紅茶、香水、イタリア語のメッセージなどが登場して欧州の雰囲気が味わえました。

  • 小説大好き

    挿絵の雰囲気がストーリーに合っていてとても良いですね。ここは誰もが共感してくれると思うところです。物語も緻密で、一見関係がないように思える格エピソードが繋がっていく構成になっており、主人公にとって幸福な結末に導かれていくので読後感も良いです。戦争が背景にあるのですが、反戦のメッセージが強烈に出過ぎることもなく、押し付けがましさは感じませんでした。しかし、人物に思い入れがあまり湧かず、あくまでよく出来たお話しを読めた、という読書体験に留まった印象です。ファンタジーの要素がちょっと強過ぎたからかもしれません。

  • かはほり

    このお話は、ほとんどホテル内で完結していて、かなり閉塞感(なんか幽閉されているみたい)を感じた。それでも謎の伯爵夫人とオウムが気になって気になって最後まで一気に読んだ。沢山のこまかい突っ込みどころはあるのだけれど、物語の中のさまざまな伏線が最後に見事に回収されて、突っ込みたかったことが気にならなくなるほど面白かった。

  • 風池

    絵が魅力的 お話と現実の絡みがいい感じだったので、先が気になり読めた。

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