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キングとトンボ

ケイスン・キャレンダー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784867930229
ISBN 10 : 4867930229
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

全米図書賞受賞作!突然死した兄への思い、ゲイだと告白したクラスメイトの失踪、マイノリティへの差別、友情と恋心のはざま、そして家族の愛情…。アイデンティティを探し求める黒人少年の気づきと成長から、弱さと向き合い、自分を偽らずに生きることの大切さを知る物語。

【著者紹介】
ケイスン・キャレンダー : 1989年ヴァージン諸島生まれ。2018年のデビュー作『ハリケーン・チャイルド』でストーン・ウォール・ブック・アワードとラムダ文学アワードを受賞。本作『キングと兄ちゃんのトンボ』で2020年の全米図書賞のYA部門と2021年のラムダ文学賞の児童・中学年部門を受賞

島田明美 : 慶應義塾大学図書館情報学科卒業。コンコーディア大学大学院修士課程修了。外資系出版社勤務を経て翻訳者となる

金原瑞人 : 岡山市生まれ。法政大学教授。翻訳家。ヤングアダルト小説をはじめ、海外文学作品の紹介者として不動の人気を誇る。著書・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Mipo

    主人公のキング13歳。亡くなった兄がトンボになったと信じている。人に踏まれる土や草に同情するとか、好きか好きじゃないかの違いが簡単にはわからないとか、誰かが「死ぬほど」と言ったあとに変な間があくのが気になるとか、黒人でゲイで兄を亡くした中学生に見える世界が真に迫る。人は星でてきてると兄から教わったキング。いま、からだのなかに兄がいるだろう。宇宙の秘密に自らをなぞらえるのは、それほど悲しみが大きいからだし、それで折り合いをつけようとする気持ちが痛いほど伝わる。兄の誕生日後にある、マルディグラの祭りが鍵。

  • 13歳のキングは、頼りになる大好きな兄を亡くしたが、葬式の時に飛んできたトンボを兄が生まれ変わったのだと信じている。この物語が現在が舞台になっているのかわからないが、人種差別やジェンダーへの差別が強く残っており、息詰まるような空気感。キングが兄を通して、自分自身と対話し、自分を認めていく物語。

  • shoko.m

    兄を亡くした13歳のキングの中に、もやもやとしたこだわりや悩みがいくつもあって、それが少しずつクリアになっていく。家族、友人関係だけでなく、人種、性的志向など複雑な要素が描かれる。差別の構造を乗り越えようとするキングや両親の姿にじんときた。

  • Olga

    絶望のなかに光があるのか? あると思えるのか?

  • ジュリアン

    うーん。失くした兄との絆の深さの描写にページを割いている割には、読者である私はそれを追体験できなかった。突然世を去った兄には何かの秘密があって…と思いながら読んだ私は、ミステリーに毒されているのだろうか? サンディの告白に対する主人公の返事にしたって、語り手が主人公であるならば、物語の序盤からわかっていていいはずで、中盤になってから読者に明らかにされるのは不自然である。

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