Books

海と地域を蘇らせる プラスチック「革命」

グンター・パウリ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784296106264
ISBN 10 : 4296106260
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

私たちは、社会でプラスチックが果たしている役割を変えることができる。プラスチック製品の生産方法と使い方を設計し直すことができる。変化は、プラスチックに「価値を付加する」ことから始まる。プラスチックごみはエネルギーに変換でき、プラスチック汚染の除去作業は何百万もの人々を貧困から救い出すことができる。さらに、ほとんど目には見えないがそこら中にあるマイクロプラスチックを海から除去する技術や方法もある。現在、プラスチックは「問題」である。だが、「解決策」にもなれる。それが本書のメッセージである。

目次 : 第1章 思い知った汚染の深刻さ―環境活動家マルコ・シメオーニ/ 第2章 新しいビジネスモデルを提案―環境起業家グンター・パウリ/ 第3章 必要なのは知的な設計/ 第4章 メッセージを掲げた船で世界を巡る/ 第5章 プラスチックと土壌の「目標と原則」/ 第6章 廃棄するか、ごみを活用するか?/ 第7章 難燃剤などの化学物質の“カクテル”を安全な代替物へ/ 第8章 ごみに価値を与え、プラスチック汚染を終わらせる/ 第9章 自然界の海藻を活用する/ 第10章 1+1=3、新しいシステムが多くの便益を生む/ 第11章 100年ビジョンで考え、レガシーを残すキャプテンになる好機

【著者紹介】
グンター・パウリ : 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で「21世紀のリーダー」の1人に選出されたサステナビリティ分野の起業家。廃棄物の排出をゼロにする「ゼロエミッション」や、海洋を保全しながら経済活動に結び付ける「ブルーエコノミー」の提唱者。1956年ベルギー生まれ。聖イグナチオ大学経済学部を卒業し、1991年に世界で初めて「ゼロエミッション」の考えを取り入れた洗剤工場を建設。1994〜97年に国連大学学長顧問として「ゼロエミッション構想」を提唱し、多くの企業に影響を与えた。96年に国連開発計画(UNDP)とスイス政府の出資で「ZERI財団」を設立して代表に就任。ローマクラブ会員。2度の改訂版が出された『ブルーエコノミー』シリーズの3冊は、世界43の言語に翻訳され、100万人以上に読まれている。社会の転換に向けて力を注ぎ、全く新しいビジネスモデルを設計し、ビジョンを現実に変えるために尽力。これまで世界各地の200以上のプロジェクトに携わった。自然の仕組みを子供たちに教え、インスピレーションを与えるような物語も280ほど執筆している

マルコ・シメオーニ : エンジニアで起業家。フランス語圏スイスの3大サービスプロバイダーの1つ、ITコンサルタント会社ベルティグループの創設者。1966年生まれ。スイスのフランス語圏にあるローザンヌ地方で育ち、エンジニアリングを学んだ。起業家としてベルティグループを創立した後、2010年に海への情熱から、そしてエンジニアであり起業家としての経験を生かし、レース・フォー・ウォーター財団を設立した

枝広淳子 : 環境ジャーナリストで翻訳家。大学院大学至善館教授、イーズ代表取締役・幸せ経済社会研究所所長、チェンジ・エージェント会長。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程を修了。環境・エネルギー問題に関する講演や執筆、CSRコンサルティングや異業種勉強会などの活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動き、新しい経済や社会の在り方、幸福度、レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例を伝え、変化の担い手を育んでいる。島根県隠岐諸島の海士町や北海道下川町など意志ある未来を描く地域プロジェクトにアドバイザーとしても関わっている。日本学術会議連携会員

五頭美知 : 翻訳者。環境NGOなどでの勤務を経て、環境をはじめとするサステナビリティ分野の翻訳に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Yuka

    海洋汚染はどんどん広がっているのだと知った。生分解性のプラスチックは土ではなく海に流れ込むと分解には莫大な時間がかかるというのは盲点。新しいビジネスとして天然素材を使った難燃材や海藻カーテンなど地球にも良くメリットの多そうなアイディアが記載されていたけれど、逆になんでそのアイディアがすぐに実現されないのだろう。 世界的な飢餓の状況からみたら、食べられるものを難燃材に転用することの是非とか、海洋カーテン作るなら海の領土の争いとか、単純に地球にいいという観点以外のところで壁があったりするのかなと思ったり。

  • Junko M

    衝撃的でした。プラスチックについて情報が少なすぎる、と思っていたけれど、求めないと手に入らないんですね。 根拠となる論文がかいてあるといいな。

  • Sanchai

    部分最適を狙ったソリューションではなく、いくつかの取組みを組み合わせた解決策なので、単に文章だけで示すより、何か全体像が簡単にわかるような図が1枚掲載されていたら、もっと理解しやすくなっていたかもしれない。確かに、これならプラスチック問題の解決策になっていきそうな気がするが、それだけ異なるステークホルダーを巻き込んでいかなければいけないし、研究開発にお金がかかる技術もある。

  • ウラー

    本書の基本提言は2つ。熱分解装置でプラスチック廃棄物をガス化することと、海藻を養殖して海洋プラスチックを回収することだ。プラスチックが環境を汚染するのは、それが回収されず投棄されるため。回収されないのは、アルミやガラスのような価値がないため。価値がないのは、汚れていて、多くの種類があり、様々な添加物が加えられているプラスチックを、経済的なコストで再生する手段がないため。著者らは、熱分解でガス化すれば、洗浄の必要もなく、種類を問わず、有害な添加物もフィルターで除去でき、ガスの代金で回収者に賃金を払えるという

  • 655

    リサイクル・マイクロプラ防止は重要だが、プラの問題は安すぎて安易に使いすぎることと考える。環境配慮、原油消費、廃棄を含めてた適正コスト・適性使用が、まず大事と思う。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items