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宇宙消失 創元sf文庫

グレッグ イーガン

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488711016
ISBN 10 : 4488711014
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1999
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2034年、地球の夜空から一夜にして星々が消えた。正体不明の暗黒の球体が太陽系を包み込んだのだ。世界を恐慌が襲い、球体についてさまざまな仮説が乱れ飛ぶが、決着を見ないまま33年が過ぎた……。ある日、元警官ニックは、病院から消えた女性の捜索依頼を受ける。だがそれが、人類を震撼させる真実につながろうとは! ナノテクと量子論が織りなす、戦慄のハードSF。著者の記念すべきデビュー長編。訳者あとがき=山岸真/解説=前野昌弘

*第1位「SFが読みたい!」ベストSF1999/海外篇

グレッグ・イーガン
1961年、オーストラリアのパースに生まれた。西オーストラリア大学で数学の理学士号を取得。数年間、兼業で創作活動を続けたのち、現在は作家専業になっている。

山岸真
(ヤマギシマコト )
1962年新潟県生まれ。埼玉大学教養学部卒。SF翻訳家、研究家。主な訳書に『宇宙消失』をはじめとするグレッグ・イーガンの全作品、マイクル・コニイ『ハローサマー、グッドバイ』、編著に『80年代SF傑作選』(小川隆と共編)、『90年代SF傑作選』、『20世紀SF1?6』(中村融と共編)など。資料調査や丁寧なリスト作成でも定評がある。

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これは、押井版攻殻!?と、までは行かない...

投稿日:2018/12/30 (日)

これは、押井版攻殻!?と、までは行かないまでも、「アイデンティティへの疑念と不安」を核に、意識の問題や電脳空間の繋がり等、興味深いガジェットで溢れた作品

Joe さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かえで

    地球の夜空から星が消えて33年…元警官のニックは病院から忽然と消えた女性の捜索を依頼される。そしてある衝撃の事実に行き当たる…「量子力学」という馴染みのないものが物語の核になっているため、理解が追い付かなくて大変だった(解説で文字通り詳しく解説されているので、それで理解できた)。難しいけど、今まで読んだことのないハードSFで楽しめた。モッドや新香港のテクノロジー描写(これが本当に良い)、星が消えるという壮大なアイディアと量子力学を大胆に解釈したストーリー、自己とは何かというテーマ。読み応えは抜群です

  • 催涙雨

    今まで読んだ短編もそうだったがこの作品もアイデンティティがテーマのようで、ふたつのモチーフを交差させてそれを語っている。「脳神経をナノマシンで再結線して用途別にコンピュータ化するというもの(解説)」この“モッド”というガジェットには人格や考え方を本人の生来のものとは異なった性質にするような機能も含まれる。個人の形質をまったく別のものにすることは、人間の本質の所在、つまりアイデンティティはどこにあるのかという考え方に繋がっていく。もうひとつは波動関数の収縮と拡散という量子力学の理論とアイデンティティの関係性

  • GaGa

    量子力学などの単語が前面にでているが、実は非常にオールディな内容で、八十年代のSF作品のような心地よさがあった。初めにドカーンっと、大きな設定をぶつけておいて波動関数の収縮へとテーマを持ってくるあたりは、作者の想像する内的宇宙へ引きずり込むのが狙いであり、それだけを楽しめれば、もう本作を読んだかいがあるということ。それでいいと思う。

  • ntahima

    決して読みやすくはないガチなハードSF。題名からもっと宇宙宇宙した話かと思っていたが映画『ブレードランナー』を思わすハードボイルドな幕開け。初めて量子論に接した者なら誰もが感じる驚異を確信犯的にマクロの世界に拡大して描いてみせた混沌の物語。量子論に関する専門知識は不要だが、どの辺で話を膨らましているか知る為に入門書位は読んでおくことを勧める。「拡散・収縮・固有状態」の物語と言っても良い程、この三語が繰り返される。この語のイメージが掴めるかが楽しめるかのポイント。観測者よ!あなたは誰?全てが起こる世界とは?

  • がらは℃

    モッドやバブルなど、設定の凄さに脱帽。そして量子学をベースにした人類の解釈が、これまた凄い。まさにSFの中のSFという感じかなあ。映像化されてないのかな?収縮の場面とか3Dでブワーっとやると面白い映像が出来そうに思うなあ。

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