Books

誰の健康が優先されるのか 医療資源の倫理学

グレッグ・ボグナー

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000612203
ISBN 10 : 4000612204
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
「健康を優先する」という言い回しはやや奇...

投稿日:2021/03/01 (月)

「健康を優先する」という言い回しはやや奇妙だが、副題とあわせてよむことで理解できるようになっている。つまり、医療資源をどのように配分し、誰の健康状態の改善を目論めばよいかという内容を論じている。こうした本については、常に配分の問題ではなく、より多くの資源を集めればよいのではないかというツッコミが生じるものの、健康保険であれば国の用いることのできる原資は限られているし、アメリカのような民間保険であれば、加入者がいくらでも保険に費やせるのでなければ、やはり原資の問題がつきまとう。もちろん、税金であろうと、保険料であろうと、現在より多く徴収することは(少なくとも理論的に)可能であるが、それによって得られた予算によっても、全ての人の健康状態が最良の状態となるわけではないだろう。問題は、そのような時に、どのような人の健康状態の改善が優先されるべきかということにある。本書を読み進めることで全てがスッキリするわけではく、むしろこの分野がかくも悩ましいものかと気付かされる。

ai さん | 不明 | 不明

0

Recommend Items