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鏖戦 / 凍月

グレッグ・ベア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152102263
ISBN 10 : 4152102268
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

はるか未来、容姿も社会体制も変貌しきった人類は、古い歴史をもつ異星種族セネクシと果てしない戦いを続けていた。原始星群をめぐる巡航艦“混淆”で、敵の抹殺だけを教えられて育った少女プルーフラックスはきたる初陣に思いを馳せていたが…。圧倒的なスケールと美しいヴィジョンで人類と異星人との戦いを描いたネビュラ賞受賞作「鏖戦」。近未来、200万の人口を擁する月コロニー。そこにある天然の洞穴を利用した科学施設“氷穴”では、絶対零度達成の実験が進行中だった。ここに、100年以上ものあいだ冷凍保存されていた人間の頭部410個を地球から持ち込み、一大データベース化しようとする新たなプロジェクトが動き出す。月世界での壮絶かつ衝撃的な実験を描いた星雲賞受賞作「凍月」。2022年11月に逝去したベアの真骨頂たる、ハードSFの代表中篇2篇を収録した一冊。

【著者紹介】
グレッグ・ベア : 1951年、カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。1967年、短篇“Destroyers”で作家デビュー。1979年に第一長篇Hegiraを刊行。1984年に「鏖戦」でネビュラ賞ノヴェラ部門を、中篇“Blood Music”でヒューゴー/ネビュラ両賞のノヴェレット部門を受賞。これを原型とし長篇化した『ブラッド・ミュージック』(1985)はベアの代表作となった。その後も1987年に短篇「タンジェント」でふたたびヒューゴー/ネビュラ両賞を受賞。『火星転移』(1993、以上八ヤカワ文庫刊)、『ダーウィンの使者』(1999)でもネビュラ賞を受賞するなど旺盛に活躍。アメリカハードSF界を代表する作家として知られた。2022年11月、逝去。享年71

酒井昭伸 : 1956年生、早稲田大学政治経済学部卒。英米文学翻訳家

小野田和子 : 青山学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    「鏖戦」(原題:Hardfought)は人体と言う器を脱ぎ捨ててまで変形し、記憶を引き継ぐクローンを作ってまでも戦い続けた人類。ただ、その記憶ですらも摩耗し、混濁し、意味を変えて統合されていくからこそ、同じことを繰り返す業だ。そして彼らの情報を俯瞰するセネクシもブルーフラックスらの記憶にある感情の機微に対し、戸惑い、感化されるが・・・。結末が某トラウマ漫画みたいに静謐な哀愁が漂っている。そして酉島伝法作品のようなすぐ脳内でイメージを展開できないが惹きこまれるハードSFの先駆者はグレッグ・ベア氏だったのか!

  • ぐうぐう

    優れたSFは未来を描くだけではなく、過去を盛り込み、現代を照射しつつ、さらに時代を超えた普遍性を持ち備えている。約40年前に発表された「鏖戦」は、遥か彼方の未来、もはや身体的も精神的にも変貌を遂げた人類と、異星人との長く長く続く戦いを描いている。それぞれの側の異端のキャラクターの言動が交互に配置され、物語は激烈な戦闘の果ての怒涛の結末へと向かう。ここでグレッグ・ベアは、難解なSF的設定を用いながらも、戦争と歴史という主題を柱に据えることで、作品に普遍性を与えることに成功しているのだ。(つづく)

  • ひさか

    2023年4月早川書房刊。Hardfought(鏖戦)、Heads(凍月)の2編を収録。鏖(みなごろし)なんていう字があるなんて初めて知りました。表紙も見ていてあきない。長い戦いを描く鏖戦は観念的な描写が満載で、なかなかに難解だがハードな手応えが楽しめ、出てくる言葉が面白い。凍月は少しユーモラスな展開だが、決着を政治に持っていったのがあて外れでした。

  • 宇宙猫

    ★★★ 鏖戦:難漢字を使って異質さや現代との隔たりを表現。90年の翻訳としては面白かったと思うが、新規性を感じない今となっては読み難くてマイナス。読んだはずなのに記憶がない。 凍月:分かり易いストーリーで今読んでも面白いと思うが、残念なことに結末を覚えていた。それだけ面白かったんだろうな。

  • 本の蟲

    作者代表作『ブラッド・ミュージック』は読了後、長らく積んでいたのを後悔した傑作。名SF作家による数々の賞を受賞した中編2本。『鏖戦』/超遠未来。太古から存在した異星種族と、変わり果てた人類社会による終わりなき闘争。異星種族の異質な思考。何世代にもわたる、人種戦闘員の系譜とその始まり。『凍月』/家系による結束と独立独歩を謳う未来の月社会。しかし、ある有力家系の試みた実験が地球の一勢力の干渉を招く。人が集まる限り発生する権力と責任。科学が発展しても消えない宗教とその毒。米国人の気質を皮肉った快作でかなり好き。

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