グレゴワール・シャマユー

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ドローンの哲学 遠隔テクノロジーと「無人化」する戦争

グレゴワール・シャマユー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750346922
ISBN 10 : 4750346926
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 第1章 技術と戦術/ 第2章 エートスとプシケー/ 第3章 死倫理学/ 第4章 殺害権の哲学的原理/ 第5章 政治的身体/ エピローグ―戦争について、遠くから(遠隔戦争について)/ 訳者解題 “無人化”時代の倫理に向けて

【著者紹介】
グレゴワール・シャマユー : 1976年生まれ。フランスの哲学研究者。現在、フランス国立科学研究所(CNRS)研究員。専攻は科学哲学

渡名喜庸哲 : 1980年生まれ。慶應義塾大学商学部准教授。専攻はフランス哲学、社会思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 姉勤

    コンピュータなど現代の利器において軍事に由来しないものの方が少なく、便利なものは悉く軍事に利用される。むろんドローンも軍事由来である。しかし運用するのは人間。哲学とあるのは、人を殺すに値する大切な物事を守るために自分の命を晒す事で認められた戦時法と地球の反対側の安全なラボから「悪の」兵士らしき人物の近くでドローンを爆発させる「仕事」との矛盾。やがて人間の判断をAIへ変えていく事によってさらに乖離は進む。鎌倉武士の名乗りを上げての一騎打ちや決闘が尊いか、どこまで許されるのか、問い続けるから哲学だからだろう。

  • BLACK無糖好き

    原著は2013年刊。著者はフランス人の哲学研究者。軍用ドローンがもたらす「変容」を、戦争論・技術論のみならず、心理学、倫理学、法学、政治哲学と幅広い視点から分析している。遠隔テクノロジーの「技術」と「人間」の関わり方、無人化時代の「倫理」など、非常に考えさせられる論点が多い。一方で、ドローンのオペレーターの心理状態に関しては、個々の事例を元に考察がなされる反面、ドローンによる監視に晒され続け、行動範囲を制約させられる側の心理についての分析は不足している印象がある。このあたり西側研究者の特徴でもある。

  • 無重力蜜柑

    とても良著。ドローン(というか米軍の使う無人航空機)が戦争、倫理学、法学、政治哲学といった人文社会科学の各領域でどのように問題となり、戦時国際法や戦争倫理にどのような理論的改定を迫るのかを記述した本。ドローンは遠隔操作であるが故に殺す側と殺される側に絶対的な非対称性がある。故に殺すは決して殺されず、見方によっては人道的とも言えるこの事情が深刻なジレンマを引き起こす。〈哲学〉というタイトルだが観念的な空理空論を弄ぶのでも反戦イデオロギーまみれの悲観的な未来を空想するのでもなく、あくまで実例に基づく分析。

  • Ryo

    これを読んでまず思い浮かべたのはマイノリティ・リポートだ。この映画は犯罪を起こすと予知された人間が、行動を起こす前に逮捕されるというものだった。見ている者に対する倫理的問いかけをしたインパクトある映画だったが、より過酷な状況がドローンによって現実となっている。生活行動の監視によって推定有罪となった人間に対して、爆撃による処刑が日夜米軍によって行われている。技術の進歩は法整備も倫理観の更新もぶっ飛ばして進んでいく。しかし、そこには考えなければならない問いが山ほど横たわっている。これはかなりの良書!!

  • 34

    フーコーの後継者と(正当にも)目されるフランスの新鋭哲学者の著作。無人機械や人工知能といった先端技術を用いた新しい戦争の論理を哲学的に解明する。イスラエルがガザで行っている破壊は、ドローン爆撃や高度なAIを用いたソフトウェアによる攻撃目標の自動生成などの技術によって残虐をきわめていることから、本書の内容はこの上なくアクチュアルなものとなっている。戦争の技術が権力の技術と不分明になり、戦術レベルでの勾配(何が権力に可能か)が戦略レベルでの狂気(殲滅戦)を規定する論理を理解する上で不可欠の著作といえるだろう。

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