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ISBN 10 : 4588010506
Content Description
カンギレムのエピステモロジーは、承服しがたいものと判断された「現在」と常に格闘し、抵抗する戦闘的エピステモロジーである。カントに源泉をもつ「判断」の哲学から、「生命」そして「医学」を参照する「価値」と「行動」と「選択」の哲学へ。新たな現実を創り出すべく、危険を冒し、行動的に参与する“哲学者カンギレム”の知的道程と、その独創的な“生きているものの哲学”を明らかにする。
目次 : 「仮面を被って進み出る」―哲学者カンギレム/ 第1部 判断することと行動すること(一九二六‐一九三四年)―カンギレムと反省的「思考様式」(アラン/ 反省的分析―ある哲学的「思考様式」/ “私は考える”/ 精神対世界/ 反省的分析の道徳的帰結)/ 移行のために―“コギト”の消尽/ 第2部 行動することと判断すること(一九三五‐一九三九年)―行動の火急性が悟性を超え出るということ(判断について/ 『ファシズムと農民』―マルクス主義と「裁かれた」歴史/ 超え出られる悟性/ 必然性の判断に対する行動の還元不可能性)
【著者紹介】
グザヴィエ・ロート : エクサンプロヴァンスのレ・ミル強制収容所(Camps des Milles)・歴史・人間科学博物館の研究員などを経て、現在はグルノーブル=アルプ大学教育学研究科准教授。専門は規範性の哲学
田中祐理子 : 1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科(超域文化科学専攻・表象文化論)博士課程単位取得退学。博士(学術)。現在、京都大学人文科学研究所助教。専門は哲学、近代医学思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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