クロード・レヴィ・ストロース

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われらみな食人種 レヴィ=ストロース随想集

クロード・レヴィ・ストロース

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784422390017
ISBN 10 : 4422390015
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

彼らは死を悼むために他者を食べ、われわれは治療のために他者を取り込む―“未開と文明”の固定観念を鮮やかに破砕する、知的で大胆な同時代評集。

目次 : 火あぶりにされたサンタクロース(一九五二年)/ まるであべこべ(一九八九年八月七日)/ 社会には一種類の発展しかありえないのだろうか(一九九〇年一一月一三、一四日)/ 社会の諸問題―女陰切除と補助生殖(一九八九年一一月一四日)/ 自著紹介(一九九一年九月一〇日)/ 民族学者の宝飾品(一九九一年五月二一日)/ 芸術家の肖像(一九九二年二月二三日)/ モンテーニュとアメリカ(一九九二年九月一一日)/ 神話的思考と科学的思考(一九九三年二月七日)/ われらみな食人種(一九九三年一〇月一〇日)/ オーギュスト・コントとイタリア(一九九四年六月二一日)/ プッサンの一絵画の主題をめぐる変奏(一九九四年一二月二九日)/ 女性のセクシュアリティと社会の起源(一九九五年一一月三日)/ 狂牛病の教訓(一九九六年一一月二四日)/ 母方オジの帰還(一九九七年一二月二四日)/ 新たな神話による検算(一九九九年四月一六日)/ 「コルシ・エ・リコルシ」―ヴィーコを追いかけて(二〇〇〇年三月九日)

【著者紹介】
クロード・レヴィ=ストロース : 1908‐2009。1908年、ベルギー生まれ。パリ大学で法学を修めるとともに、哲学の教授資格を取得。1935年にサンパウロ大学社会学部教授となり、人類学の研究を始める。1941年にはユダヤ人迫害を避けてアメリカ合衆国へ亡命、ニューヨークの新社会研究院で講義しつつ、のちの構造人類学に繋がる構想を練る。1947年にフランスへ帰国。1959年にコレージュ・ド・フランスの正教授となり、社会人類学の講座を新設。1982年に退官してからも精力的に執筆・講演活動を行った

渡辺公三 : 1949‐2017。1949年、東京都生まれ。東京大学大学院修士課程修了。博士(文学)。2003年に立命館大学大学院先端総合学術研究科教授に就任、研究科長や副学長を務めた。専門は文化人類学

泉克典 : 1979年生まれ。立命館大学大学院文学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 塩崎ツトム

    レヴィ=ストロース最終講義(?)。補助生殖、観察するものへの観察されるもののまなざし。カニバリズムと狂牛病。芸術家、こだまの役割、モンテーニュ、ヴィーコ、オーギュスト・コント、そして神話的知性。「火あぶりにされたサンタクロース」も収録。

  • roughfractus02

    ニューギニアのある部族に流行るクールー病、家畜の牛の餌に病原体のある牛骨粉を混ぜて発症する狂牛病、そして病原体のある脳下垂体や脳硬膜の移植で起こるクロイツフェルト・ヤコブ病は、同族を食べる「カニバル」に対するタブーを表す、と著者は言う。この類似性は、連続群としての自然、自然に触れる変換群としての無意識、弁別的で言語的な離散群である潜在意識からなる自然と文化の群論構造から説明される。全ては自然に触れているのだが、言語を操る人間とその技術にその連続性は変換され、分割され、粉々になって別のものに見えてくるのだ。

  • jackbdc

    面白かった。自分自身の偏見と向き合うきっかけを与えてくれる。わかっているつもりで、実はわかっていなかった自分に気付く、その読後感が爽快。欧米や中国に対する日本の風習や価値観があべこべだとう話、農耕文化に対して狩猟文化が劣後するものではないという話は面白い。一番面白かったのは女陰切開と補助生殖の話。文化人類学の知見によって現代人が盲信する前提を覆す根拠を明解に与えてくれる。『いかなる慣行、習慣、習俗もそれ固有の文脈を踏まえなければ説明することはできない』という筆者の人間への洞察力の素晴らしさを堪能できる。

  • 中山りの

    図書館本。目当ては「火あぶりにされたサンタクロース」だったのだが、カニバリズムについての話がいちばん印象的だった。そうやって人はずっと、何かを取り込んでいかないといけないんだ。世界は以前と比べて多少きれいになって生臭さは減ったかもしれないけど、やっぱり其処此処に人が人をのみ込んで餌にする行為が溢れているんだ。ぼくも誰かを取り込んで、ひとり満足して、眠りについているんだ。 他にも宝飾品と朽ちていくべき肉体との対比など、おもしろい視点がたくさんあって刺激的だった。

  • やまうち

    ☆12

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