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綱渡り ルリユール叢書

クロード・シモン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784864883252
ISBN 10 : 4864883254
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

画家になることの断念から「新しい小説」を書く作家へとみずからを変貌させた小説家クロード・シモン――作家自身の自画像を描いた〈私小説〉を想起させる自伝的小説にして、文学の前衛運動をいち早く先取りしていた、世界文学最初の〈ヌーヴォー・ロマン〉作品。本邦初訳。

【著者紹介】
クロード・シモン : 1913‐2005。1913年、マダガスカル生まれ。満一歳にならないうちに父を、十一歳で母を亡くす。1925年、パリのスタニスラス校の寄宿生となり、バカロレア試験をはさんでイギリスで語学研修。パリで絵画を学ぶ。1936年、バルセロナに滞在しスペイン内戦を観察。全国労働者連合(CNT)と連絡を保ち、武器の購入と輸送に協力するも、頓挫。1939年、竜騎兵連隊に召集され、40年、捕虜となるも脱走。1945年、『ペテン師』を出版。『風』以降「新しい小説」を書く。代表作に『フランドルへの道』、『農耕詩』がある。1985年、ノーベル文学賞を受賞

芳川泰久 : 1951年、埼玉県生まれ。早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • uchiyama

    冒頭からいきなりとてもプルースト。眠らずに母を待つ覚悟を決めた話者が、月明かりですべてが静止したように見える窓の外に、木々の葉むらだけがゆらめいているのを見る場面を想起。でもこのままいくと、気取り散らかして進むのでは…と、今更の初読みシモンにハラハラしていると、勿論そんなわけないのが素晴らしく。「かつてあったもの、そのときあるもの、そしてこれからあるだろうものはどれもそれじたいで十分」であることを「綱渡り」のように「書く」ことで証明する。セザンヌと戦争が等価に語られるから尚のこと。再読します。

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