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ISBN 10 : 491059017X
Content Description
「本当に一度だけでいいから、母が作ってくれたお菓子を食べてみたい。クルミが入ったハンガリーのお菓子を‥‥」
両親にさよならを言えなかったユダヤ人孤児たちの証言集。フランスで長く読み継がれる17の物語。
「この対談は、対談者自身との終わりのない独り言だった。わたしは彼らのそばにいたのに、彼らはわたしを見ていなかった。対談者たちの声は、まるでロボットの声のようにひたすら単調に響いた。彼らの表情は強張り、虚ろだった。彼らは、他人について話しているかのようだった‥‥」(本書序文より)
【著者紹介】
クロディーヌ・ヴェグ : 出生地と生年月日は未詳。児童精神医学者。1930年代前半、東欧系ユダヤ人としてフランスで生まれる。1940年から始まったドイツ軍占領中、フランス南西部サン=ジロンで里親にかくまわれている時に、迫害によって父親を失う。精神医学の学位取得のために執筆した学位論文の一部を『私はさよならを言わなかった』(Je ne lui ai pas dit au revoir)と改題し、1979年にガリマール社から刊行する。ユダヤ人被収容者の子供たちとの対談を収めたこの著作は、第二次世界大戦中のフランスで、反ユダヤ主義の迫害を被り、孤児となった子供たちの証言集として読み継がれており、現在までに英語、ドイツ語、イタリア語に翻訳されている。著者はこの著作を除いて、際立った著述活動を行っていない
矢野卓 : 1975年千葉県出身。トゥールーズ=ル=ミライユ大学(現ジャン・ジョレス大学)文学部第二課程修了、ナント大学文学部第三課程修了。博士(文学)。専攻は比較文学とフランス20世紀文学、国語教育。フランス語通訳として、2012年からモーリタニア・イスラム共和国に赴任した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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