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ISBN 10 : 4588011596
Content Description
恋愛とその破局、愛する人の不在、家族との訣別、出産と生誕、怪我による身体変容、アルツハイマー病による人格変容…。存在の脆弱さ、壊れやすさに対する繊細な配慮が、常識的な期待や希望の言説に抗して、いかに人間存在が脆く、容易に破局から回復しえないのかを見極める。それでもなお、挫折を「肯定する」のでもなく、別離から「立ち直る」のでもなく、私たちはいかにして生き延びることができるか。
目次 : 序章 人生はいくつもの別れでできている/ 第1章 自分自身に、そして他者に忠実であり続けることの不可能性/ 第2章 愛する人との別れ/ 第3章 自分自身になる/ 第4章 散逸の喜び/ 第5章 事故に遭った人/ 第6章 誕生と別れ/ 第7章 家族と別れる/ 第8章 消失/ 第9章 断絶の性/ 第10章 夜を渡る/ 第11章 契約の破綻
【著者紹介】
クレール マラン : 1974年、パリに生まれる。2003年にパリ第四大学(ソルボンヌ)で哲学の博士号を取得。「現代フランス哲学研究国際センター」のメンバーを務めるとともに、セルジー=ポントワーズのリセ、アルフレッド・カストレ校のグランゼコール準備クラスで教鞭をとる哲学者である。自らが多発性の関節炎をともなう自己免疫疾患に苦しめられ、厳しい治療生活を送ってきた患者(当事者)でもあり、その経験を起点として、「病い」と「医療」に関する哲学的な省察へと歩みを進め、精力的な著作活動を続けている
鈴木智之 : 1962年生まれ。法政大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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