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ソーシャルメディア・プリズム Snsはなぜヒトを過激にするのか?

クリス・ベイル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622090830
ISBN 10 : 462209083X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

計算社会科学Computational Social Scienceの最先端を走る研究者が、政治的分極化への処方箋を提示する。

目次 : 1 エコーチェンバーの伝説/ 2 エコーチェンバーを壊したらどうなのか?/ 3 実際に壊すとどうなるか?/ 4 ソーシャルメディア・プリズム/ 5 プリズムが過激主義をあおる仕組み/ 6 プリズムは穏健派を“ミュート”する/ 7 アカウントを削除すべきか?/ 8 プリズムをハックする/ 9 より良いソーシャルメディア/ 付録 調査手法

【著者紹介】
クリス・ベイル : デューク大学社会学および公共政策教授。同大の分極化研究所(Polarization Lab)所長。研究分野は政治的部族主義、過激主義、社会心理学、ソーシャルメディアのデータを、計算社会科学の手法を用いて研究している

松井信彦 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アキ

    ソーシャルメディアは若者を中心に拡がりを続けている。そしてそのプラットフォームではより過激な言動が分極化を助長させているように思える。アメリカにおける民主党と共和党の支持者を主な対象として、数年間のデータを用いる計算社会科学を専門とする著者による分析過程と結論を示す。ソーシャルメディアは、自身を写す鏡ではなく、自己を屈折させるプリズムであり、それをハックする方法と、尊重と相互理解を深めるプラットフォーム作りが有用である可能性を示している。謝辞にて亡き父との会話が内なる利他性を呼び覚ます様に胸が熱くなる。

  • R

    アメリカにおけるSNSの影響を調査した本。ほぼ論文といって差し支えないような堅苦しい内容ながら、壮大な社会実験めいたことを行っていて、非常に興味深い内容だった。SNSによって妙なアイデンティティが形成され、それが歪んだ仲間意識のようになり、他者への攻撃を加速させていくプロセスが、様々な内容から示されるわけだが、立場や所属という概念を発端にして、異端排除が醸成されるのは避けられないし、それを助長するSNSという姿だが、人間の本性が排他性をもって、たまたまSNSがそれを鮮明にしているだけともいえる。

  • 人生ゴルディアス

    フィルターバブルを破ってみたらどうなるか? 結果は、対立政党の意見をちょくちょく見せられると、視野が広がる代わりに意固地になる。よって、人はデータによって思想信条が決まるのではなく、その逆である可能性が高い、みたいな話。また想像以上にネットはノイジーマイノリティで溢れていて、たいていの人が目にする政治的に偏った言説は、その派閥においてもなお引かれるほどの超極端な人の意見で、対立派閥からの偏見を助長している…とかとか。人間はSNSをやるには愚かすぎるのじゃ。

  • エジー@中小企業診断士

    SNSはユーザーの世界観に沿ったコンテンツを次々とレコメンドするアルゴリズムを通じてエコーチェンバー(反響室)効果を促進し、自分の意見の正しさを益々確信して意見が異なる相手への批判は先鋭化し過激になる。アメリカにおける共和党派と民主党派の分断が深まっているのはSNSの影響である。この分極化に関する常識を覆す「計算社会学者」の本。エコーチェンバーから出ると、つまり自分と異なる意見を目にする機会が増えると穏健になるのか?実験結果は逆に意見が強化された。つまり保守的な人はリベラルな意見でさらに保守的になった。

  • Ernest

    商品のレビューを読み込んでいた時代に「レビューを書くのはその製品が大好きな人か大嫌いな人だよ」と言われて、エウレカ!と思った。私たちは人の反応を見て自己理解を深めたり、行動を修正したりする。SNSも他からの反応をうかがうための鏡のような役割をすると思われているが、穏健派がミュートされているために、実際は鏡ではなく認識を歪めるプリズムなんだよと説いた本。エコーチェンバーが批判されているけれど、多様な意見を目にすると、実は人は自分の意見に引きこもると三宅香帆さんがYouTubeで紹介していて気になった本。

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