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わたしの世界一ひどいパパ ほか二編

クリス・ドネール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784834025644
ISBN 10 : 4834025640
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大人はなんにもわかってない。だって、もっと大事なことがあるじゃないか。家族でおなかの底から笑えること、人をほんとうに好きになること…。表題作含め、立派な大人がひとりも出てこない3つの物語を収録。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ふぇるけん

    児童書。表題作が示している通り、この本に出てくる人たちは全然正しいことをしない。ゲイの兄を受け入れない両親、刑務所から脱走して愛人と共に逃げる父、先生に恋をする生徒。でも、子どもの視線はそんな大人たちを軽蔑するでもなく、ありのままに見ている。道徳教育に力を入れたい日本では、なかなかこのような作品は生まれないだろう。こういった本を読むと、物事の良し悪しは教科書で教えるものではなく、身近な経験や読書を通じて少しずつ育まれるものではないか、という気がする。

  • くるた

    短編が3作。家庭環境に恵まれない毎日を、子供目線で語った物語。結構ひどいです、親が。子供目線だから、見えている世界も狭くて主観的。それが大人の酷さを際立たせています。子供は親を嫌いになりきれないってのが切ない。3作ともラストはちょっと前向きになるんだけど、これは子供自身がもつ純粋な強さによるものかと。1作目は両親の心境にも変化が見られて良かったけど、あとの2作は親は何にも変わってないもんね。同性愛とか刑務所とか扱ってくるあたり、外国の児童文学は大人っぽいですね。文章は優しいけど、高学年向きかな〜。

  • kiriya shinichiro

    「弟からの手紙」ひとことでいうと、ゲイバンザイ話です。 そういうのがダメな人は、たぶん読めない。弟のリベラルさが、僕にはすごく痛快だけどね。 「わたしの世界一ひどいパパ」 主人公の女の子のパパは犯罪者。最後にただひとつ、娘に遺されたのは、父を描くという絵の才能だった……という皮肉な話だけど、この子、パパを恨んでないんだよね、実は。 「ぼくと先生と先生の息子」これもゲイバンザイ話。抑制のきいた文章なんだけど、心のひだっていうのかなあ、恋愛における心理がすごく丁寧に描かれていて、ドラマチックです。

  • waraby

    福音館世界傑作童話シリーズ。2010年。哀愁、あきらめ、ねたみ、そんな中で希望がちらりとだけ顔をのぞかせる。フランスらしい作品だなと思う。訳者あとがきにあるように、「胸ががざわざわ」しました。3つの短編が収まっているのだが、まん中の表題にもなってる作品のパパは、ある種の病気で薬とかを飲むと改善がみられるんじゃなかな、と思った。

  • sarara0904

    ガキ大将が大人になったようなどうしようもないパパ。実は娘の事を思っていて…などというきれいごとは微塵もないのに、ヒロインである幼い娘同様、どこか「憎みきれないろくでなし」なパパ。幼いながらも淡々と父との離別を受け止める娘の、静かな思慕と追憶が胸に残る。

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