クリストファー・デ・ハーメル

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世界で最も美しい12の写本

クリストファー・デ・ハーメル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791770922
ISBN 10 : 4791770927
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世界で最も多くの写本に触れてきた著者が選んだ究極の12冊を訪ね歩き、その来歴や纏わる謎を、門外不出にして美麗な図版とともにスリリングに解き明かす、まったく新しいトラベローグにしてビブリオスリラー。ウルフソン歴史賞、ダフ・クーパー賞ダブル受賞作。

目次 : 第1章 聖アウグスティヌスの福音書/ 第2章 コデックス・アミアティヌス/ 第3章 ケルズの書/ 第4章 ライデン写本アラテア/ 第5章 モーガン写本『ベアトゥス黙示録註解書』/ 第6章 画家ユゴー/ 第7章 コペンハーゲン詩篇/ 第8章 カルミナ・ブラーナ/ 第9章 ジャンヌ・ド・ナヴァールの時祷書/ 第10章 ヘングウルト写本チョーサー/ 第11章 ヴィスコンティ家のセミデウス/ 第12章 スピノラ家の時祷書

【著者紹介】
クリストファー・デ・ハーメル : 中世写本の第一人者。サザビーズにて写本の売買に関わった後、2000年よりケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・カレッジの中世写本特別研究員、図書館司書。『世界で最も美しい12の写本』で「ウルフソン歴史賞」と「ダフ・クーパー賞」をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • roughfractus02

    キリスト教的12章に区切られ、多数のカラー図版に沿って写本(manuscript)を訪ねる著者の旅を綴る本書は、同時に所蔵される空間に至るまでの写本自身の旅を大いに語る。紙の本と異なり-持ち出し不可の巨大な本から王族の娘に贈られた小さな本まで-、獣皮の面に挿絵と金箔等で装飾され、頁番号も題扉もなく表面(recto)と裏面(verso)で区別され、1枚を8つのフォリオに折って校合されて8の倍数から成る写本だが、その倍数にならない場合がほとんどだという。その原形と欠落過程を想像することが本書の語りを誘発する。

  • Copper Kettle

    最寄りの書店に存在感のある背表紙がいやが上でも目に入り、最初は立ち読みだったけれど我慢できず?に購入しました。定価6,900円(税別)。6世紀末に制作されたとする「聖アウグスティヌスの福音書」から始まり、1510〜20年頃という「スピノラ家の時祷書」までの12冊。書写された文字や挿絵に魅了され、この1ヶ月ほど楽しく読ませてもらった。どうしてもキリスト教に関連する写本が多いけれど、そこには当時生きている人たちの祈りの息吹が感じられるものだった。著者が書いているとおり、まさに「歴史に加えられた小さな脚注」だね

  • 水無月

    題名で軽い本か、と思って取り寄せて分厚さに引く。内容は見た目よりずっと易しかった。「書物は言葉で語ることができる。他の工芸品はそうはいかない。」専門家である著者が実際に保管してある場所まで訪ね、保管場所や本の状態を皮肉や思い出を交えてレポートしながら語る、現在に至る持ち主の遍歴や写本に纏わるエピソード。残された僅かな痕跡から書かれた年代、場所や画家を推測していく過程は探偵さながら。これは確かに楽しい仕事ですねー、とエピローグまで読んで頷く。

  • ikeikeikea

    『世界で最も美しい12の写本』はあくまでも邦題である事に注意が必要。何故ならば最も美しいあの写本は載っていないからだ!著者の12の写本との出会いに関する著作なので国や図書館毎の写本の扱いの違いを知れて楽しい。ただ著者の性格があまりよろしくない点が気になる。

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