クリストファー・クラーク

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夢遊病者たち 1 第一次世界大戦はいかにして始まったか

クリストファー・クラーク

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622085430
ISBN 10 : 4622085437
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
小原淳 ,  

Content Description

「それは20世紀最初の災厄であり、あらゆる災厄はここから湧き出した」(フリッツ・スターン)。19世紀末から開戦までを見事に描き、異例の反響を呼んだ、第一次世界大戦研究の決定版。

目次 : 第1部 サライェヴォへの道(セルビアの亡霊たち/ 特性のない帝国)/ 第2部 分断された大陸(ヨーロッパの分極化 一八八七〜一九〇七/ 喧々囂々のヨーロッパ外交)

【著者紹介】
クリストファー・クラーク : 1960年オーストラリア生まれ。現在、ケンブリッジ大学教授。専攻は西洋近現代史、ドイツ近現代史。『夢遊病者たち―第一次世界大戦はいかにして始まったか(1)』は、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語版などが出版され、各国の歴史学界や読書界で大きな議論を呼び起こした。カンディル賞優秀賞、ロサンゼルス・タイムズ書籍賞、ヘッセル・ティットマン賞、ローラ・シャノン賞を受賞するなど、国際的に大きな注目と評価を得ている

小原淳 : 1975年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、和歌山大学教育学部准教授。専攻はドイツ近現代史。著書に『フォルクと帝国創設』(彩流社。2011。日本ドイツ学会学術奨励賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かんやん

    オーストリアの皇位継承者がサラエボで暗殺され、第一次世界大戦勃発ってどういうこと?と中学生の時に思った。オスマンの退潮とセルビアでの国土回復運動の勃興(テロと虐殺には構造があるな、と)。オーストリア=ハンガリーの二重国家の危うさ。日露戦争で敗北したロシアのバルカン戦略。新興国ドイツの植民地争奪戦への参戦への英仏の思惑。三国同盟(独伊墺)の危うさ。君主に振り回される官僚と勝手に事を進める大使、国内のタカ派とハト派、情報の占有、そこにジャーナリズム(たやすく買収される)と世論が加わって、複雑極まりない。

  • Shin

    「第1次世界大戦は、オーストリア皇太子が暗殺されたことから始まった」と歴史の授業で習うことについて、それ以上深い理由を考えたことがなかった。思えば、なぜそれだけのことで、何千万人もの人が犠牲になるような戦争が起こったのか、極めて不可解なことだ。その戦争に至るまで、ヨーロッパ諸国は内政と外交、民族主義とリアルポリティーク、そして公人と私人の利害や主義主張が錯綜して帯電し、わずかな刺激によって全てを巻き込んで爆発する状態にあったことを克明に描く。その複雑さを文章にしようと発想したこと自体が賞賛に値する。

  • はるわか

    1914年6月28日サライェヴォ、オーストリア皇太子夫妻暗殺。その夏に始まった戦争は6500万の兵士を動員し、3つの帝国と2000万の兵士と市民の命、2100万の負傷者を犠牲に求めた。1859年のイタリア独立戦争、1866年の普墺戦争と2つの敗戦によりハプスブルク帝国はオーストリア=ハンガリー帝国に変形、二重帝国ゆえに内政と国際政治が複雑に絡み合った。2度のバルカン戦争(対トルコ)(対ブルガリア)がオーストリアの地位を崩し、強いセルビアが台頭し、両国の危機的な関係を生んだ。

  • ケニオミ

    歴史の教科書では、「ヨーロッパの火薬庫であるバルカン半島でのオーストリア皇太子夫妻を襲った銃撃で、ヨーロッパ大戦の口火が切られた」などと記されていたと思いますが、本書を読んで、その意味をほとんど分かっていなかったと思いました。セルビアとオーストリアとの角逐。ヨーロッパ各国の緩い同盟関係。同盟国に対しても疑心暗鬼な各国。王室が外交に及ぼすネガティブな影響力。帝国主義というゲームに遅れたドイツの参加を徹底的に拒む各国。等々など、ドロドロしすぎて、ヨーロッパ全体が火薬庫という印象でした。下巻でいよいよ引火です。

  • てれまこし

    「革命とは起こすものではなく起きるもの」。スコッチポルという人はかつてこう言ったが、大戦にもこれが言えそう。そうなると戦争責任の所在が不明確になるから、結果から遡って原因を決めたくなる。歴史は勝者が書くから負けた方に罪をすべて押しつけちゃう。それでドイツ(皇帝)の攻撃性ばかりが注目されることになった。よくても大国間の権力闘争。だが現実はより複雑。小国のナショナリズム、汎スラヴ主義、意志決定の権力の所在の曖昧さや二重外交(民主化の過渡期と関係してる)など、国内・国際政治の垣根を越える要因が重層的に絡んでる。

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