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ISBN 10 : 4794973365
Content Description
いまも昔も、世界中のあらゆる国々で「身元不明の遺体」が発見されているが、その多くの身元は特定されない。それは人道的に正しいのか?近しい人の行方がわからず、藁にもすがる思いで、ときには親族のDNA(髪の毛や爪、唾液)を携え、著者のもとへ訪れる人々たちの怒り、悲痛、慟哭。そして「ここに来てよかった」という言葉。ヨーロッパではじめて移民遭難者向けデータバンクの創設に取り組んだ法医学者によるノンフィクション。
目次 : 第1章 二〇一三年十月 死者に名前を与えること/ 第2章 「あの人たち」の死を、「私たち」の死と同じように/ 第3章 ランペドゥーザの挑戦 見いだすには、まず求めよ/ 第4章 最初の同定「ここに来てよかった」/ 第5章 「故郷の土を、肌身離さずもっているんです」/ 第6章 メリッリ 海辺の霊安室/ 第7章 バルコーネ死者は生者よりも雄弁である/ 第8章 最終幕 あるいは、第一幕の終わり
【著者紹介】
クリスティーナ・カッターネオ : 1964年、ピエモンテ州に生まれる。ミラノ大学教授、ラバノフ(犯罪人類学歯科医学研究所)所長。専門は法医学。2014年より、地中海で命を落とした移民・難民の遺体の同定作業に従事している。その体験を綴った本書『顔のない遭難者たち』(Naufraghi senza volto:Dare un nome alle vittime del Mediterraneo,Raffaello Cortina Editore,2018)で、ガリレオ文学賞を受賞
栗原俊秀 : 1983年生まれ。翻訳家。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)の翻訳で、須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞
岩瀬博太郎 : 解剖医、千葉大学大学院医学研究院法医学教室教授。東京大学医学部医学科卒業。同大学法医学教室を経て2003年より現職。2014年より東京大学大学院医学系研究科法医学教室教授併任、千葉大学附属法医学教育研究センター設立に伴いセンター長併任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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どんぐり
読了日:2023/01/06
藤月はな(灯れ松明の火)
読了日:2024/11/12
kan
読了日:2023/01/29
アカショウビン
読了日:2023/08/12
げんさん
読了日:2023/05/16
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