Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ろび

  読了日：2022/01/04

  １回目の通読。ドイツの社会学者ルーマンの解説本。社会をシステム的に構造化。考え方になれず苦戦したが、複雑な社会を簡易に捉えようとしている点がとても面白い。社会情勢やちょっとした周りの事象の捉え方が変わりそう。”政治”システム、”法”システムなど社会は多様なシステムから成り立っており相互に関係している。しかし其々システム自体の境界は閉じているので、別のシステムの作動の仕方を決定することはできない。システム同士のコミュニケーションの仕方を観察して理解することがポイント。他の方の感想を読んで理解を深めたい。

• ゆうき

  読了日：2016/07/30

  社会システム論とはコミュニケーションによって生成され発話者から聴者へと意味が伝わり聴者が思考することで完了する。バイナリーコードとは「善/悪」といった２極化することで事象を判断することで違う価値観を排除することで事象の判断を的確なものとする。これ以外にもシステム論や政治、権力といった項目が網羅されている。ニコラス・ルーマンは違う学問からその知識を社会学へ代入することで画期的な理論を産み出していった。

• 罵q

  読了日：2019/04/16

  ルーマンの入門書として良かった

• 抹茶ケーキ

  読了日：2016/02/18

  ルーマンの概念を手際よく説明している。普通に分かりやすい。ルーマン理論の問題点も指摘されていて、入門書としてはかなりためになる。ルーマンの本への参照指示があれば最高だった。｢ルーマンの理論はラディカルだ｣と何回か言われていたけれども、そんなにラディカルだとは思わなかった。今の段階では、以前から現代思想で言われていることを社会科学とか生物学の用語で述べ直しているだけのような印象を受けた。きちんと本人の本を読んだらそうじゃないのかもしれないけど。

• odmy

  読了日：2025/10/21

  経済とか科学とか政治とかがそれぞれシステムとして自律的に作動していて、システム間の影響はただの刺激でしかない。そういう風にシステム同士が分化していないと全体主義的な社会になってしまうので、これはこれでいいことだ、とルーマンは考える。でも、全体を制御する者が誰もいないから、環境問題のようなシステムをまたぐ問題には対処できないという。ただし、著者によるとシステム同士の関係のルーマンの分析は雑で、なんでもかんでも構造的カップリングの一言で済ませてしまっているとのこと。絶望するにはまだ早いということかもしれない。

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