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ISBN 10 : 4309209378
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歴史をさまよう死者たちの見る夢を描いた、現代ドイツ文学の到達点。1932年。ハリウッドに対抗して“映画の枢軸”を同盟しようと目論む甘粕正彦により、日独合作映画の制作が始動した。若き映画監督エミール・ネーゲリは、不穏な空気を濃くするベルリンから日本に送り込まれ、異国の地をカメラ越しに見つめる。映画に野望を託すふたりの男の欲望は、やがて国家と美の危うい結託に呑み込まれていく―。現代ドイツ文学最重要作家が描く、歴史幻惑小説。ヘルマン・ヘッセ賞、スイス書籍賞受賞。
【著者紹介】
クリスティアン・クラハト : 1966年スイス生まれ。作家、脚本家。1995年『ファーザーラント』でデビュー。再統一後のドイツをめぐる旅を描いたこの作品は、新たな世代の作家の登場として大きな話題を呼び、1990年代ドイツ語圏文学の代表的作品となる。その後、数多くの小説および旅行記を発表し、『帝国』(Imperium、2012年)によりヴィルヘルム・ラーベ文学賞、『死者たち』(Die Toten、2016年)によりヘルマン・ヘッセ文学賞、スイス書籍賞受賞。ほかに映画脚本も手掛ける。著作は30か国以上で翻訳され、同時代作家としては異例なほどに研究も進められている
〓田梓 : 1986年東京生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。ドイツ学術交流会奨学金により、テュービンゲン大学大学院に留学。現在、千葉大学大学院人文科学研究院助教を務める。専門はドイツ語圏現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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