Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• nishiyan

  読了日：2022/04/29

  人間界との和平交渉も進み、魔界救済のために本国に帰還したレオたち魔王軍一行。水も土も汚染されて崩壊寸前の魔界を持ち前の知識と行動力で立て直す本巻。前巻から加わったカナン&ヴァルゴが活躍する姿は楽しい。新たなDHシリーズの生き残りアクエリアスとウンディーネを巡る物語が過去の魔王とレオの因縁を補強するように描かれているのも興味深い。魔王軍総出の戦いは愉快だった。また魔王としての自信を失っていたエキドナがとった行動は愛らしく、この騒動の果てにレオに持ちかけた新たな目標が彼女らしく、素敵なラストだった。

• 尚侍

  読了日：2022/05/18

  とっても面白かった。今回はこれまであまり語られてこなかったエキドナの話がメインでしたが、彼女の真摯な姿勢が伝わってくる良エピソードでした。物語の展開にも無理がなく、今後もこういう方向で進むのかなと思っていたら……あらら、ここで終わりですか。続けようと思えば続けられたようにも思いますが、語られるべきキャラが語られたことに加え、なにより主人公の処遇に対してこれ以上ない回答が用意されたことで、物語としてきちんと完結できたのではないかなと思います。

• 真白優樹

  読了日：2022/05/10

  食糧問題、汚染問題、後継者問題に揺れる魔界で奔走する中、エキドナが思い悩む最終巻。―――自身を以て踏み出せ、見果てぬ夢の先の幸福へ。　姉である同型機との再会、彼女が抱える問題に立ち向かう中、魔界もエキドナも救おうとするレオ。そんな彼の為、エキドナが最高の救いになろうとする今巻。正に大団円、ハッピーエンドと言える巻であり、万感の思いのままに駆け抜けていく巻である。その夢は非論理的、見果てぬ先。だけどきっと、いつか彼等なら辿り着くだろう。大切なものを知っている、だから迷わぬ筈だから。 うん、面白かった。

• 有無（ari-nashi）

  読了日：2022/05/09

  1巻ときれいに対比になっていて、さらにこの結末まで続いてくれて良かったと思えるハッピーエンドだった。巻ごとに区切りがついて全3巻で完結したおかげで中弛みも感じにくかった。へらへらしている風を装い理屈っぽく理論派なレオと、尊大に振る舞いながらも他者を惹き付ける優しさを持つエキドナ。「勇者」も「魔王」も突き詰めれば一人の人間だし、自身の幸せを願っても良いし、誰かに救ってもらっても良い。強いて言えば2巻のレオの目標にももっと触れてほしかった。アニメのOPが内容にとても合っていて好き。

• みやしん

  読了日：2022/05/16

  理想的なハッピーエンドではあったし、最後に事態を総括することでまとめたような雰囲気を醸しているが、経済･科学考証･政治が基本的に行き当たりばったり。短い章分けがさらにぶつ切り感に拍車をかけた。単行本→文庫化だったから期待値が高すぎたのもあり。現在アニメ放送中(未視聴)だけど評判どうなんでしょうね？

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