ギリェルモ・カブレラ・インファンテ

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気まぐれニンフ フィクションのエル・ドラード

ギリェルモ・カブレラ・インファンテ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801002715
ISBN 10 : 4801002714
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan

Content Description

魅力あふれる16歳の少女エステラとの運命的な出会いから愛の逃避行におよぶ主人公。ハバナの街を巡るひと夏のアヴァンチュールの終着点とは?永遠なる“ニンフ”との思い出を言葉遊びに溢れた軽妙洒脱な会話で描き出す、言葉の曲芸師カブレラ・インファンテの快作。

【著者紹介】
ギジェルモ・カブレラ・インファンテ : 1924年、キューバ東部オリエンテ州生まれ。1954年から雑誌『貼り紙』に映画批評を寄稿していたが、独裁者打倒を目指すキューバ革命の共感し、反政府運動に加わる。1961年、弟の制作した映画『P.M.』の上映禁止を機に、革命政府との軋轢を強め、作家として苦境に立たされる。1965年、国外亡命を決意しロンドンに居を定める。『TTT』(1967年)や、『亡き王子のためのハバーナ』(1979年)など、言葉遊びと引用に満ちた遊戯的な作品により、「ラテンアメリカ文学のブーム」を代表する作家となる。そのほか、映画評論や映画シナリオを執筆するなど、活動は多岐にわたる。1997年、セルバンテス賞を受賞。2005年、ロンドンにて没する

山辺弦 : 1980年、長崎県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、東京経済大学准教授。専攻、キューバを中心とする現代ラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 刳森伸一

    美少女に恋をした中年男性の悲哀を面白おかしく語った、インファンテらしい言葉遊びに満ちた遊戯あふれる長篇小説。解説にもあるように色々と深読みできる小説だと思うが、残念ながら知識と意欲(解読への意欲)がついていかない。ただ漫然と読んでいるだけでも十分に面白いので、それで良しとした。

  • Mark.jr

    ファム・ファタールとハバナについての記憶を巡る回想。訳者の人相当大変だっただろうなと、察するに余りある程、ふんだんに言葉遊び(駄洒落)が使われており、小説ならではなの面白さなわけですが。映画的なものを強く感じるのが(映画評論してただけあって)一番著者の個性なのかもしれません。

  • nightowl

    年下の美女と理屈っぽいインテリの恋物語。「胸がこわれそう」の歌詞が好きなら薦めたい。ラテン文学特有のくどい饒舌より、軽妙な語り口が印象的な一冊。気ままに楽しむのが一番。なお作者が亡くなった後で刊行された作品。

  • mim42

    ロリータ的テーマに加え、自己陶酔的なスノビズムとやはり自己陶酔的な駄洒落の羅列がつらかった。あまりぶっ飛んでもおらず、至って普通だ。翻訳者の方が頑張ってらっしゃるのは伝わったが、数多くの日本語の言葉遊びは一体何なのだろう、偶然?それとも訳者の創作? 結局ヒロインがなぜ死んだのか明かされずモヤモヤ。後書きに書いてあるのだろうか、読まないが。

  • warimachi

    タイトルからして明らかなんだが、まあ『ロリータ』でしたよね。翻訳も大変だったことだろう。

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