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強権的指導者の時代 民主主義を脅かす世界の新潮流

ギデオン・ラックマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784296114276
ISBN 10 : 4296114271
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

プーチンは最初の強権的指導者であり、その原型である。ロシアのウクライナ侵攻が成功すれば、他の強権的指導者も戦争に走るかもしれない。アメリカが支援したにもかかわらずウクライナが敗れれば、中国による台湾攻撃の舞台を整えてしまう可能性さえある。強権政治との戦いに勝つには、相手について理解する必要がある。本書は「強権的指導者の時代」について、主要な3つの問いに答えていく。強権的指導者という潮流はいつから定着したのか?その主な特徴は何か?なぜこの流れが起きたのか?FTのチーフ・フォーリン・アフェアーズ・コメンテーターが、21世紀の地政学的変化を起こす強権的指導者の正体を解き明かす。

目次 : プーチン―強権的指導者の原型(2000年)/ エルドアン―リベラルな改革者から権威主義的な強権的指導者へ(2003年)/ 習近平―個人崇拝の復活(2012年)/ モディ―世界最大の民主主義国家における強権政治(2014年)/ オルバン、カチンスキ―非リベラルな欧州の台頭(2015年)/ ジョンソン―ブレグジット後のイギリス(2016年)/ トランプ―アメリカの強権的指導者(2016年)/ ドゥテルテ―東南アジアの民主主義の侵食(2016年)/ ムハンマド皇太子の台頭とネタニヤフ現象(2017年)/ ボルソナロ、ロペスオブラドール―中南米におけるカウディーリョの復活(2018年)/ アビー・アハメド―アフリカの民主主義への幻滅(2019年)/ メルケル、マクロン―欧州における強権的指導者との戦い(2020年)/ ソロスとバノン―思想的な戦い

【著者紹介】
ギデオン・ラックマン : フィナンシャル・タイムズ紙(FT)。チーフ・フォーリン・アフェアーズ・コメンテーターBBCや『エコノミスト』誌でジャーナリストとしてのキャリアを積み、ワシントンDC、ブリュッセル、バンコクなどの海外特派員を歴任。2006年にFTに移る。2016年には政治報道でオーウェル賞、欧州報道賞のコメンテーター賞を受賞した

村井浩紀 : 日本経済研究センター・エグゼクティブ・フェロー。1984年、日本経済新聞社入社。ヒューストン、ニューヨーク、ロンドンに駐在。経済解説部長などを経て2018年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よっち

    世界を揺るがす強権的指導者はなぜ誕生し、なぜ世界の潮流となったのか。なぜリベラリズムは衰退し、民主主義国家の数は伸び悩んでいるのかを考察した一冊。プーチンが政権を掌握してから1世代が経ち、世界に増えているその手法のフォロワー。個人崇拝を奨励し、国民監視に21世紀のツールを活用する強権的指導者によって牛耳られている中国、インド、トルコ、ブラジル、サウジアラビアといった国々。その背景を踏まえつつの考察はなかなか興味深かったですが、できればではどうすべきなのかという部分もあるともっと良かったかなとは感じました。

  • Isamash

    ファイナンシャル・タイムズ紙コメンテーターのギデオン・ラックマン2022発行書籍訳本。プーチン以来、多くの国で登場した強権的指導者を紹介。エルドアン、習近平、インドのモディ、ハンガリーのオルバン、ポーランドのカチンスキー、ジョンソン、トランプ、フィリピンのドウテルテ、ムハンマド皇太子、イスラエルのネタニヤフ、ブラジルのボルソナロ、メキシコのロペスオブラドール等。彼らはリベラル的メディアの弾圧、ナショナリズムの利用、ライバルの投獄/暗殺、エリートの糾弾、長期政権のために法律改悪、非学歴者の洗脳、等が共通項。

  • ゼロ投資大学

    2000年に入ってから、強権的指導者といってよい権力者が世界中で台頭するようになった。その中の多くが民主主義国家で、選挙を経て選ばれた政治家が強権的になっていることは興味深い。

  • お抹茶

    強権的指導者と聞いて思い当たるのは,トランプ,習近平,プーチン,エルドアン,ドゥテルテあたりだろうか。本書では,他に,オルバン,ムハンマド皇太子,モディ,ネタニヤフ,ブルソナロ,アハメドなども挙げる。イギリスのジョンソンもリストアップされているのが意外だった。それぞれに濃淡はあるかもしれないが,リベラルな民主主義に否定的で,嘘やごまかしも含めた強権的政治を進める。なんだか悲観的になるタイトルだが,強権的でない君主や首脳が統治する時代の方が特異なのかもしれない。

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