ギジェルモ・マルティネス

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アリス連続殺人 扶桑社ミステリー

ギジェルモ・マルティネス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784594092412
ISBN 10 : 4594092411
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「私」はアルゼンチンから来たオックスフォード大学の給費留学生。2年目の課題として筆跡に関するプログラムの開発に取り組むなか、旧知の数学者セルダム教授から秘密の依頼を受ける。ルイス・キャロルの喪われた日記にまつわる、新出の書類の筆跡鑑定をしてくれというのだ。ルイス・キャロル同胞団内部に蠢く不穏な空気を破ってやがて幕を開ける悲劇。アリスと数理数列に彩られた知の迷宮に挑むセルダムの叡智が見出した真実とは。アルゼンチン発、本格ミステリーの新地平!スペイン最高の文学賞、ナダール賞を受賞!

【著者紹介】
ギジェルモ・マルティネス : 1962年、アルゼンチン生まれ。10代にして最初の短編集“La jungle sin bestias”(「獣なきジャングル」)を発表。その後、数々の文学賞を受賞したのち、93年、初の長編小説“Acerca de Roderer”(「ロデレールについて」)を上梓。現代アルゼンチン文学の旗手として高い評価を得ている。『オックスフォード連続殺人』でアルゼンチン・プラネタ賞を受賞。『アリス連続殺人』にてスペインで最も権威ある文学賞ナダール賞を受賞。一方で数学にも造詣が深く、84年にスール大学数学科を卒業し、論理専攻の数理科学で博士号を取得。その後の研究でオックスフォードに2年間留学している。現在はブエノスアイレスに在住

和泉圭亮 : 上智大学外国語学部イスパニア語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • W-G

    ぱっとしなかった。期待値高かっただけに余計にそう感じる。インテリな雰囲気の会のメンバーや、無駄にも思えるほどに展開し続けるルイス・キャロルのトリビア等々、道具立てはじゅうぶんなのに薫りが匂いたってこず妙に味気ない。前作は未読で、この作者なりの連続殺人に対する論理や、探偵の存在への皮肉なスタンスを深く読みとれていないのかもしれない。それを差し引いても、中盤まで殺人が起こらず展開が間延びしており、解決編もロジックで詰めきるものではなく、一つの疑問点から一気に推測を飛躍させるもので物足りなかった。

  • yukaring

    ルイス・キャロルの日記から喪われたページにまつわる謎解きミステリ。「ルイス・キャロル同胞団」のメンバーの1人である若き研究者クリステンがこのページを発見するが彼女は内容を伝える前に悲惨な事故に遭遇する。同胞団の中に蠢く不穏な動きと奇怪な死の連鎖、また不気味な写真との関係は?数学者のセルダム教授と留学生の"私"がこの謎解きに挑む。ルイス・キャロルについて史実に虚構を織り混ぜながら語られる彼の人物像や「不思議の国のアリス」のモデルと言われるアリス・リデルとの関係など知的探求心をくすぐられる興味深い1冊だった。

  • tom

    犯人捜しミステリー。この類のミステリー、さして好みでもないのだけど、予定した通りで「それなりだった」という読後感。数学ネタとかルイス・キャロルの幼児性愛好みについての時代背景のうんちくと評価、「不思議な国のアリス」が援用される殺人方法など、知らなかったことはいろいろある。でも、肝心の犯人捜しは、そんなものですか、驚くようなものはなしという印象。冒頭から出て来る数学ネタは、こけおどしのようなもので、物語との関係はなにもなし。数学者探偵というキャッチフレーズに期待した自分を笑う。

  • Porco

    事件の構造は面白いのだけれども、ストーリーがいまいち入り込めませんでした。

  • スイ

    読み始めてからわかった、シリーズ2作目だったー! でも問題なく楽しめた(1作目の人間関係ネタバレにはなってしまったんだろうけど)。 展開の予想がつかず、まさにワンダーランド。 好みの終着点だったなぁ…悲しい話だけども。 続けられそうな終わり方だったので、続編をちょっと期待しつつ、1作目もそのうち読みたいな。

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