ギジェルモ・カブレラ・インファンテ

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Ttt トラのトリオのトラウマトロジー セルバンテス賞コレクション

ギジェルモ・カブレラ・インファンテ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784773814057
ISBN 10 : 4773814055
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

エル・ベダードと呼ばれる3ブロック程の「夜も眠らぬ」歓楽街、そこには、外国人観光客、知識人、ポン引き、娼婦などが蝟集する。多くの極貧労働者によって購われた特権階級の遊び場にオマージュを捧げることで、作家は何を言おうとしたのだろうか?1958年、革命前夜のハバナを舞台にしたキューバの鬼才、カブレラ・インファンテの、翻訳不可能な怪作、遂に「超訳」成る!

【著者紹介】
ギジェルモ・カブレラ・インファンテ : 1929‐2005。1929年キューバ東部ヒバラの生まれ。1940年代後半から『ボエミア』、『貼り紙』などの雑誌に協力し、翻訳や映画評論を寄稿。キューバ革命成立後、雑誌『革命の月曜日』の編集長となる。1960年に短編集『平和のときも戦いのときも』を発表。その後革命政府と対立し、1962年ベルギーへ出国。1963年映画論集『二十世紀的商売』を発表。1965年、一時帰国の後、永久にキューバを去る決意を固め、マドリードを経てロンドンに移り住む。1967年『TTT』を発表し、大成功を収める。1997年セルバンテス賞受賞。2005年ロンドンで没

寺尾隆吉 : 1971年名古屋生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。メキシコのコレヒオ・デ・メヒコ大学院大学、コロンビアのカロ・イ・クエルボ研究所とアンデス大学、ベネズエラのロス・アンデス大学メリダ校など6年間にわたって、ラテンアメリカ各地で文学研究に従事。政治過程と文学創作の関係が中心テーマ。現在、フェリス女学院大学国際交流学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • スミス市松

    超巨体ディーヴァにまつわる回想録、言葉遊びの無限回廊、キューバ人作家たちの文体模写、三文小説家の推敲文、夏のハバナをコンバーチブルで疾走する男たちの軽妙な会話等々……。キューバの言葉は溢れて止まることを知らない。しかしこのメチャクチャで、デタラメで、どこまでも舐めきったバカ騒ぎ/バッハ騒ぎに込められているのは、忘却に対する強い抵抗である。著者は記憶されることのない物事、かつてハバナで耳にしたその場かぎりの言葉や歌、笑い声をテキストの中に注ぎこみ、現在を超越した永遠のハバナともいうべき空間を作り出している。

  • atomos

    何はさておき、寺尾隆吉のすべらない翻訳がすごかった。帯に「超訳」ってあるけど、嘘偽りなくウルトラなトランスレーションだった。「ジグソーパズル」のダジャレ乱れ撃ちには感動したなあ。生きてる間に何度でも読み返したい一冊だ。

  • けいと

    革命前のハバナの歓楽街。ムラートの歌姫をめぐる「彼女の歌ったボレロ」楽しかった!不思議なリズムでするするっと読めてしまう。「ジグソーパズル」「バッハ騒ぎ」は翻訳者の方本当に素晴らしい!言語の洪水に溺れそうだった。あの頃のキューバへの愛、作家としてのジレンマが垣間見える。楽しくて難しくてでもやっぱり楽しくてそして切なくなる。ーとめどなく夢は続くー

  • rinakko

    素晴らしい読み応え。キューバ濃ゆい! 革命前の歓楽街へ捧げられたこの作品、当時の歌手や演奏者は出てくるわ、“キューバ語”の言葉遊びや語呂合わせは過剰だわで、圧倒され凄く楽しかった。言語実験はかなりの意訳とのこと、それがまた妙味。「新参者たち」の章は多声的に始まるが、次の章からカメラマンのコダック、エリボー、俳優アルセニオ、作家シルベストレ…といった面々が交互に語り手となる。そして忘れられない存在、ブストロフェドン! 軽妙な対話が続きつつも、どこか行き詰まり倦んだ雰囲気を感じさせる中、バッハ騒ぎは幕を閉じる

  • ヴィオラ

    訳はなるべく原文に忠実でいて欲しいし、変更するなら注をつけて欲しいとかいうワガママ人間なので、昔から「超訳」という物が嫌いなんだけど、「超訳」でしか訳せない種類の小説もあるんだなとw 駄洒落、回文、逆さ言葉などなど、逆にこの小説を良くも訳そうと思ったものだ。いや、その労力を思うと本当に頭が下がる。翻訳者さんって凄い。 楽しかったけど、結局自分は何を読んだのか?w 物語を読んだというより、ある種ノンフィクションに触れた感じw

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