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家出の日

キース・グレイ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198614034
ISBN 10 : 4198614032
Format
Books
Release Date
August/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

喧嘩ばかりしている親に嫌気がさして、学校をさぼって列車に飛び乗ったジェイソンは、「家出屋」と名乗る少年ジャムに出会った…。生き場のない少年たちの姿を生き生きと描いた、新しい児童文学。

【著者紹介】
キース・グレイ : 1972年イギリス生まれ。経営・経済学を専攻したが、まったく向いていないと、学校をやめ、トラックの運転手、ピザ・ハットの店員、バーテンダー、レコード店などの職を転々とする。子どもの頃児童文学作家ロバート・ウェストールの「“機関銃要塞”の少年たち」を読んで本の面白さに目覚めたという。処女作「あいつとかけぬけた夜(仮題・徳間書店刊予定)」はイギリスのガーディアン賞の候補作になった。新しい世代の子どもの本の書き手として、大変期待されている

前沢明枝 : 青葉学園短期大学助教授。専攻は言語学。アメリカ留学中に、英米児童文学に親しんで以来、すぐれた絵本の紹介に力をそそいでいる

コヨセジュンジ : 1949年生まれ福岡県出身。セツ・モード・セミナー卒。雑誌「アン・アン」「オリーブ」「セサミ」「クラブマン」「BMWバイクス」等でイラストレーションを描いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 犬を愛でる人

    イライラして悲しくてさみしくてモヤモヤしているときに、近所のお兄ちゃんが何気なく寄り添い言ってくれた、逃げたくなるときもあるよ、という言葉にハッとするようなおはなしでした。「逃げる」ってどういうことだろう?離れて、自由になること? 息抜きって難しいね、休むのって難しいね、でも逃げたくなってもいいんだよ。

  • けぴ

    『たまには逃げ出したいと思うのも、あたりまえなんだ』。物語の主題は”困難に立ち向かう”ではなく、”時には困難をかわしたっていいんだよ”、というものです。一時話題になった鎌倉の図書館の司書さんのつぶやき『学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。逃げ場所に図書館も思い出してね』に通じる良い物語でした。

  • 紅都

    あとがきにあった通り、結論がすごく好きだ。「逃げたら負けだ」とか「乗り越えなきゃ」とか、耳にタコができちゃうよ!って思ってる時に手に取った本。時々逃げても、人生が終わるわけでなし。11歳のこどもの居場所は家か学校ぐらいであれこれ不便だ。友達とか家族とか、自分とか、急によく見えるようになってきたりして。ジェイソンは、電車っていう非日常の中でその一歩先へ進んで行ったのかな。ま、おとなになって色々自由になっても、やっぱりたまには逃げたい時ってあるよね。

  • てて

    家出してきて、みつかるんじゃないかってドキドキしてるところに、悪さをする男の子の「家出屋」まで現れて、もっとドキドキして…。短い児童書だけどすごく楽しめました。子どもっていろんなことを考えますね〜♪

  • 遠い日

    読み終えた時、主人公ジェイソンと共に数時間の、リバプールへの列車の旅をしたような気分になっていた。110ページ、字も大きく、ほんの15分もあれば読んでしまえるお話なのに。両親の諍いの日々に嫌気がさして、ある日、11歳のジェイソンは兄が住むリバプールへの列車に乗ってしまう。車中で、ジェイソンが出会ったのは、ある少年ジャム。ジャムの正体がわかっても、自由を求め、いきいきとそれを語ったジャムのことが忘れられない。数時間の旅、初めての経験。現実に立ち向かっていくだけが、人を成長させるのではないのだ。

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