キャス・サンスティーン

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賢い組織は「みんな」で決める

キャス・サンスティーン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784757123557
ISBN 10 : 4757123558
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

行動科学とは、心理学、経済学、統計学、政治学、法学など、様々な分野にまたがり、実験・観察・統計調査にもとづいたデータを重視しながら、意思決定などにおける人間行動を科学的に分析・研究する。人間の持つ心理的バイアスをうまく利用することで、人々の行動を強制することなく、良い方向へうながすというアプローチをとる。近年、その知見は、アメリカ政府やイギリス政府によって公共政策に取り入れられたり、企業マネジメントや人材教育においても活用されている。

目次 : 1 集団はなぜ失敗するのか?(高邁な理想が大失敗に/ 増幅される間違い/ カスケード効果/ 集団は極に走る/ 情報共有のワナ)/ 2 どうすれば集団は成功するのか?(失敗を減らすための八つの方法/ 改善のための二つのフレームワーク―識別と選択/ 群衆は賢いか/ 専門家の正しい使い方/ トーナメント方式の活用法/ 予測市場を活かす/ みんなに聞いてみる/ 「ボールは一つ」)

【著者紹介】
キャス・サンスティーン : 法学者、ハーヴァード大学ロースクール教授。専門は憲法、行政法、環境法。オバマ政権第1期では、行政管理予算局の情報・規制室室長を務めた

リード・ヘイスティ : 心理学者、シカゴ大学ブース・ビジネススクール教授。専門は、行動心理学、集団における意思決定論

田総恵子 : 翻訳家。十文字女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヤギ郎

    『ナッジ実践行動経済学』で知られるキャス・サンスティーン(共著)による、賢い組織のつくり方についての本。グループワークのコツや複数人で議論をする時どのようなことに気をつけるべきか、組織の長が意思決定をする時など、誰しも経験したことのあるようなことに有益なアドバイスを提示している。サンスティンはオバマ政権のブレインとして政権に携わっていた経験から、実体験も交えながら議論を進めている。また、民主主義まで視座を広げている。

  • 邦題を見ると「みんなで決めると賢い組織になる」と勘違いするが、内容は、「賢い組織でないとみんなで決めてはいけない」の方が近い。集団による決定、特に熟議や討議を通じてコンセンサスに至るような決め方は、大抵個人の意思決定よりも悪い結果を招く。本書では集団意思決定でバイアスが強化されるメカニズムを解説するとともに、どうすればその欠点を克服できるのか具体的な処方箋を提示している。集団意思決定はその欠点を知り、うまく回避することができれば、不確実な現象の予測や、新しいアイデアの創出に優れた力を発揮することができる。

  • coldsurgeon

    集団は、往々にして不合理で間違った結論を下しがちである。三人寄れば文殊の知恵どころか、「船、山に登る」である。船を山に登らせてしまう集団の現実を見つめ、その原因とプロセスを分析する。そしてその対策を提案する。管理職の立場にあれば、毎日のように集団での意思決定に直面する。どうすれば集団は、浅はかでない賢い決定に到達するかヒントをくれる。賢いリーダーは、心配性であり、自らは意見は言わないそうだ。心に刻むべきことである。

  • サスケ

    ★★★★☆ 印象が二転三転した本。 タイトルどおりの内容だと思っていたら、そうではなく、大抵の場合は個人より集団の方が間違いが多い事、そして集団で個人以上に適切な判断をするための方法をまとめた本だった。 さらに読み進めると、集団でうまくいくための方法というのはまだ具体的な手法になっているものがなく、「大抵の場合はこれがよい結果をもたらす」的な基本方針までしか書かれていないのであった。

  • アリョーシャ

    ときにチームは、メンバーの知識を集めることすらできず、最初の意見に流され、極端に走る。集団が犯しがちな失敗を示し、その解決策を提案する。チームのパフォーマンスを高めることにフォーカスしていてわかりやすかった。 邦訳はやっぱりダサい。原題は"Wiser - Getting beyond groupthink to make groups smarter"。

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