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ISBN 10 : 440924146X
Content Description
本書の著者ブリーは、1920年代のKKKと現代の人種差別主義運動、とくにそこに参加する女性についての調査で知られる、アメリカ右翼運動研究の第一人者である。しかし、その研究には独特の困難が伴っている。調査対象の見つけ難さ、信頼関係構築の是非、現場にみなぎる緊張と暴力による脅し…。運動の実態に迫ると同時に、調査における数々の問題に揺れる姿を率直に論じる、貴重な研究ドキュメント。
目次 : 序章 人種差別運動を研究するということ―方法とレッスン/ 第1部 恐怖、スティグマ・人種差別主義者を研究することの帰結(敵を研究する/ 極右研究を再開した理由 ほか)/ 第2部 人種差別運動を研究する方法(白人が白人に向き合う―白人至上主義女性へのインタビュー調査/ 凡庸な暴力)/ 第3部 理論のレンズとテンプレート(憎悪の位置づけ/ 合衆国の極右とジェンダー ほか)/ 第4部 白人至上主義への参入と退出(一九二〇年代のクー・クラックス・クラン運動と女性たち/ 人種差別主義者になる―現代のクー・クラックス・クランとネオナチの女性たち ほか)/ 第5部 今後の研究にむけて(女性と組織化された人種差別テロリズム―合衆国の事例から/ 極右政党および極右運動の女性たち―オランダと合衆国の比較 ほか)
【著者紹介】
キャスリーン・M.ブリー : 1953年生まれ。1982年にウィスコンシン大学マディソン校にてPh.D.取得(社会学)。1996年よりピッツバーグ大学社会学教授に着任。2007年に同大社会学特別栄養教授となる。専門はジェンダー論、社会運動論、エスニシティ論
鈴木彩加 : 1985年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、筑波大学人文社会系准教授。著書『女性たちの保守運動』(2019年、人文書院)で第20回大佛次郎論壇賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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