Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• mocha

  読了日：2017/06/24

  〈読書感想文コンクール課題図書〉大切な人を亡くす喪失感。もっとこうすれば、あの時ああすれば、という後悔が胸を締め付ける。森のいきものをスピリチュアルな存在として描くことで、アメリカ先住民の伝説や魂の浄化にも触れ、読後は静かな安息感がある。良い物語だとは思うけど、もっとふくらませてほしかった。キーワードとなる要素がたくさんあるので、感想文は書きやすいかもしれない。

• ぶんこ

  読了日：2017/07/08

  大事な人を亡くして残された人の「ああすれば、もっとこうすれば」といった気持ちが切なく哀しい物語でした。ジュールズを守るために生まれてきたキツネのセナ。自分の命をかけてジュールズを守りきった時には涙が止まりませんでした。ジュールズにとってのセナは、姉シルヴィの魂。エルクにとってのピューマは、親友ジークの魂。人と動物、人と人の魂での交わりが素晴らしく感動しました。それだけにセナの兄キツネにも魂の誰かが現れてくれますようにと願わずにはいられません。

• はる

  読了日：2017/06/04

  ホイッパーウィル川のほとりで、亡くした母を想いながら静かに暮らす父と姉妹。だが突然姉も亡くなってしまい、父と妹は悲しみに沈む。同じ頃、森の中で不思議な力を持ったキツネの子が生まれる…。登場人物がみんな切ない想いを抱えているんだなあ。深々とした空気感に心が浄化される。哀しいけれど幻想的で美しい物語。

• 茜

  読了日：2022/11/28

  家族を失う悲しみと、それを如何にして乗り越えるか、そこに不思議なキツネ「セナ」視点での進行が良かったです。楽しめるかもしれないポイント。奈落の淵という名前が付けられている場所へ願い事を書いた石を投げ入れる為に、姉のシルヴィはスクールバスが迎えに来るギリギリの時間に走り出しそのまま戻らなくなるのだけど、シルヴィの願いはいつも"もっと速く走れますように"どうしてそんなに速く走りたいの?と妹のジュールズも思っていますし、私もそう思いました。答えはシルヴィの秘密が明かされるクライマックスで。。。

• 星落秋風五丈原

  読了日：2018/01/17

  二人の作家が動物パートと人間パートを描き分けしたハートウォーミングストーリー。

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