キャサリン・バーデキン

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鉤十字の夜

キャサリン・バーデキン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801004641
ISBN 10 : 4801004644
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時は西暦26××年。ヨーロッパ最終戦争において圧倒的な勝利を収めたナチス・ドイツは“神聖ドイツ帝国”を樹立、同じく戦勝国である日本帝国と拮抗しながら世界の覇権を争い続けてきた。厳格な自民族男性中心主義を掲げ、ヒトラーを軍神として崇める国家宗教“ヒトラー教”の守護者たる“騎士”たちの統率のもと、建国以前の記録はことごとく破壊され、キリスト教徒は徹底的な迫害を被り、そして女性たちもまた、男児の出産を除くあらゆる価値を剥奪された家畜に等しい存在として、ゲットーでの隔離生活を強いられていた。そんな中、従属民族であるイギリス人の技術者アルフレッドは、一人の騎士から帝国開闢の真相を物語る禁断の書物を託されるのだった…。

【著者紹介】
キャサリン・バーデキン : 1896年、イギリス・ダービーシャーで生まれ、1963年に没する。小説家。主な著書に『鉤十字の夜』のほか、『傲慢な男』(Proud Man,Boriswood,1934)、死後刊行の『今日の戦いの結末』(The End of This Day’s Business,Feminist Press,1989)などがある

日吉信貴 : 1984年、愛知県に生まれる。神田外語大学、都留文科大学、明治学院大学非常勤講師(現代英語文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Panzer Leader

    時は西暦27世紀初頭、ドイツと日本に支配された世界。ヒトラーは神として崇められ、それ以前の歴史は全て抹消され、書物も音楽以外の文化もなく、ユダヤ人は既に存在せず、女性やキリスト教徒が蔑まされている地獄絵図。未来らしさは全く感じられず中世に逆戻りしたような時代設定。そんな中あるイギリス人技術者がドイツ人騎士からヒトラー誕生以前の歴史を綴った禁断の書物を託される。1937年に現代にも通じるようなディストピア小説を発表した先見性は称賛に値するが、禅問答のような長々しい会話からなる話の進め方に馴染めずその点は残念

  • ベイス

    1937年に書かれたディストピア小説。『すばらしい新世界』から影響を受け、『1984年』に影響を与えたと言われている。初邦訳。27世紀、世界はドイツと日本の両帝国に二分。人々はヒトラー神のもと序列化。その最下層に女性とキリスト教徒。女は全員丸刈り、男を生むだけの家畜以下の存在。「ドイツ人は史上最大の暴力の権化。もちろん日本人は除くけど」と強烈。話自体は不完全な感は否めないが、当時、英仏が融和政策をとる中、これだけ思い切ったナチへの宣戦布告に感嘆。作者は娘への危害を恐れ、偽名を使い男性を装って出版したとも。

  • あさうみ

    もしもナチスが勝利していたらのif近未来26✕✕年、男尊女卑がくっきりしたディストピア。地獄絵図で恐ろしい。暴力で支配する世界に未来はないと思いたい。哲学要素を感じるが、小説スタイルで入り込みやすい。侍女の物語を彷彿とし、発行年日はこちらのほうが先と考えると頷くものがあった。

  • パトラッシュ

    ナチスが第二次大戦に勝利した設定のディストピア小説は多いが、その正体が知られていなかった1937年刊の本書は知られざる第一作。独創的なのはナチスによる欧州征服から700年後を舞台とし、ヒトラーがキリストに取って代わったヒトラー暦やヒトラー教により書物の破壊や歴史改変、女性の奴隷化が徹底されている点。この未来のナチス像は北朝鮮で事実上行われており、個人崇拝による独裁国家の行きつく果てを予言している。ただ政治描写の欠落や長々しい歴史論議など、小説としては欠点が目立つのが他の同種作品ほど認められなかった原因か。

  • チェアー

    驚いたのは、この小説は第二次世界大戦開戦前に書かれたものであること(1937年発表)。既にその時点でナチスがユダヤ人を大量殺戮し、女性を蔑視した帝国建設に走り出すことを見抜いていた。一方で、西は日本を注視していたと。 訳者解説で、1984年や侍女の物語との共通点が指摘されている。先駆的な小説としての意義がある。(小説としては読みにくいけど)

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