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魔女の冬 冬の王 3 創元推理文庫

キャサリン・アーデン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488599065
ISBN 10 : 4488599060
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

モスクワを火事から救ったワーシャだったが、彼女を火事を起こした魔女と糾弾する民衆に捕らえられてしまう。火あぶり寸前のワーシャの命を救ったのは、かつて縛ったはずの混沌の精霊、熊だった。だがワーシャは熊との共闘を拒み、力を使い果たした冬の王が囚われている真夜中の国へ向かう…。人間と精霊の架け橋となり故国を守ろうとする少女の運命を描く、感動の三部作完結。

【著者紹介】
キャサリン・アーデン : 米国テキサス州生まれ。ヴァーモント州のミドルベリー大学でフランス語とロシア語を学ぶ。在学中、断続的に2年をモスクワで過ごした。大学卒業後、ハワイの農場で働いているときに書き始めたのが『熊と小夜鳴鳥』“冬の王1”で、紆余曲折を経て2017年に刊行され、2018年ローカス賞の第一長編部門の最終候補となり20カ国以上で出版される。“冬の王”3部作は2巻目『塔の少女』が2018年、3巻目『魔女の冬』が2019年に刊行され、2020年ヒューゴー賞シリーズ部門にノミネートされた

金原瑞人 : 法政大学教授・翻訳家

野沢佳織 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • NAO

    タタール軍とのクリコヴォの戦いという史実を盛り込んだ壮大なファンタジーの完結。家族のためルーシの人々のためにモスクワ大公軍を勝たせたい、さらには精霊たちの国も守りたいワーシャは、精霊たちの力を借りてタタール軍に挑む。孤軍奮闘のワーシャは確かに健気だが、ロシアウクライナ民話に登場する精霊たちを手玉に取るように動かすワーシャは、傲慢過ぎるようにも思うのだが。まあ、あの有名な老婆の血を引く魔女だから、仕方ないか?

  • 星落秋風五丈原

    昔からいる神と、キリスト教との対立は、ソ連だけではなく、世界各国で見られた。しかし、遂には国王を破門できるまでになり、権力と結びついたキリスト教によって、古来からの神は駆逐される。そんな中で精霊の側に立つヒロインが、非主流に位置するのは自然な流れである。昔からいる神と、キリスト教との対立は、ソ連だけではなく、世界各国で見られた。しかし、遂には国王を破門できるまでになり、権力と結びついたキリスト教によって、古来からの神は駆逐される。一作目があまりぴんとこなかったのですが二作目からどんどん面白くなりました。

  • りー

    三部作の完結編。1380年のクリコヴォの戦いが出てくる。キプチャク・ハン国(チンギス・ハンの長男ジョチのウルス)vs弱小国家連合がキエフ大公ドミトリー・イワノヴィチのもとに集った連合軍。ロシア正教会も連合軍を庇護した。不思議なことに、「ルーシ」ではこの後もロシア革命に至るまで、正教会と旧き異教信仰が共存したらしい。アイルランドとよく似ている…そして日本とも。森と鳥と比売神と変若水(おちみず)信仰。現代アメリカ女子な主人公の性格には辟易したけれど、時代と世界観はたっぷり楽しませてもらった。

  • しゃお

    〈冬の王〉三部作完結編。いやー、良かった。久し振りに夢中になって読みふけったファンタジーでした。ファンタジーですが、史実に従って描かれる最後の戦いなど読み応え満点。文字通り傷だらけのワーシャ、本当に大人になったなぁとしみじみ。冬の王に対する想いと人間世界と家族への想いの間でより苦しい道を進む事を決意する姿。それはもの哀しくもある強さが。怪物でしかなかった熊がなんとも人間らしい言動を見せるのがどこか可愛くもあって好きになってしまったりも。そして何よりも可愛いのはソロヴェイとパジャールだったりもw

  • 慧の本箱

    冬の王三部作の完結編。著者キャサリン・アーデンはこのファンタジーに史実であるクリコヴォの戦いをクライマックスに織り込むことで永遠のテーマである宗教的対立。利害の対立などの狭間で主人公ワーシャの愛と葛藤を浮き彫りにした。

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