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熊と小夜鳴鳥 冬の王 1 創元推理文庫

キャサリン・アーデン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488599041
ISBN 10 : 4488599044
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

領主の娘ワーシャは、精霊を見る力をもつ少女だった。だが生母が亡くなり新しい母がやってきたことで、彼女の人生は一変する。継母は精霊を悪魔と言って嫌ったのだ。さらに都から来た司祭が精霊信仰を禁じたため、精霊たちの力が弱くなってしまう。ある冬、村を悪しき魔物が襲った。ワーシャは精霊を助け、魔物と戦うが…。運命の軛に抗う少女の成長と闘いを描く、三部作開幕。

【著者紹介】
キャサリン・アーデン : 米国テキサス州生まれ。ヴァーモント州のミドルベリー大学でフランス語とロシア語を学ぶ。在学中、断続的に2年をモスクワで過ごした。大学卒業後、ハワイの農場で働いているときに書き始めたのが『熊と小夜鳴鳥』(冬の王1)で、紆余曲折を経て2017年に刊行され、2018年ローカス賞の第一長編部門の最終候補となり20カ国以上で出版される。(冬の王)3部作は2巻目The Girl in the Towerが2018年、3巻目The Winter of the Witchが2019年に刊行され、2020年ヒューゴー賞シリーズ部門にノミネートされた

金原瑞人 : 法政大学教授・翻訳家

野沢佳織 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • NAO

    キリスト教の広がりによって精霊信仰が消えゆく時代、ロシアとしてひとつにまとまっていくルーシを舞台に、精霊たちが見える少女が活躍するファンタジー。精霊信仰からキリスト教的考え方への移行が進む中、精霊たちが見えてしまう少女はどのように生きていけばいいのか。物語のあちこちにウクライナ民話のモチーフが描かれたり民話の主人公たちが登場して懐かしさを感じるが、物語は、かなりハード。

  • えーた

    舞台は13世紀頃のルーシ。主人公・ワーシャは精霊や動物と話せる特殊能力を持った少女。この頃、人々は家や森にいる精霊達を敬い、彼らもまた人々を悪しき災いから守っていた。ここに熱狂的なキリスト教徒がやってきたことで事態は一変。人々は徐々に土着の信仰を捨て始め、精霊達によって抑えられていた邪神が復活してしまう。邪神の兄である「冬の王」に命を救われたワーシャは魔女の血を継ぐ己の運命を受け入れ戦うことを決意する。ローカス賞最終候補作。久々に王道のハイ・ファンタジーを堪能した。3部作になるらしく、続編が楽しみである。

  • りー

    14世紀のロシア。古き地霊たちとキリスト教の教えが鬩ぎ合い、キプチャク・ハン国の緩やかな支配下にある、貧しい国。主人公ワ−シャは大公の娘と領主の間に生まれた子だが、それでも冬は餓えや霜焼けに耐えて暮らす。ワ−シャはいわゆる「見鬼」だが、キリスト教の教えの下では魔女として見られる。本当にこの時代のキリスト教は恐怖で人を縛り忍従を強いている。ワ−シャが見鬼としての縛り、性別分業の縛りを乗り越えて、冬と死の王マロースカの懐に飛び込むまでがこの1巻。全3巻だということで、この先が楽しみ。

  • しゃお

    中世ルーシ(ロシア)を舞台にしたダークファンタンジー三部作一作目。土着の精霊を敬い信じてきた田舎の人々の中に送り込まれたキリスト教の司祭によりその信仰は失われる中、精霊が見える少女ワーシャの成長と戦いが描かれる。女である定めや縛りが当たり前の世界で、魔物から村を守ろうとするも逆に魔女として白い目で見られるワーシャの身が切ないですが、〈冬の王〉と出会い、戦いを経て抑圧された自我の解放へと向かう姿は勇ましくも悲しく、そして清々しくも魅力的で、ワーシャの運命を見届けたいがために特に後半は一気読み。続編も楽しみ!

  • 星落秋風五丈原

    ワーシャが森で取ってこいと言われるのは「森は生きている」かなあ。ロシアものはわりと森に神秘性を持たせますね。

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