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ひとり

キム スム

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784380180071
ISBN 10 : 4380180077
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
岡裕美 ,  

Content Description

これは歳月が流れ、生存されている日本軍慰安婦の被害者が、ただひとりになったある日からはじまる物語です(著者キム・スム)。

【著者紹介】
キム スム : 1974年、韓国・蔚山生まれ。97年に「大田日報」の新春文芸(文学新人賞)、98年に「文学トンネ新人賞」を受賞し文壇デビューした。2013年に「現代文学賞」「大山文学賞」、15年には韓国で最も権威ある文学賞「李箱文学賞」を受賞した

岡裕美 : 同志社大学文学部、延世大学校国語国文学科修士課程卒業。2012年、キム・スム「誰も戻って来ない夜」で第11回韓国文学翻訳新人賞を受賞。広告代理店勤務を経て、現在翻訳者として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yuki

    人間の存在の恐ろしさに震えました。こんなにも人は残酷になる…。読みながら怖かったです。しかし、一方で人の強さも知りました。従軍慰安婦問題についてわたしの知識のなんと浅はかなものかも思い知りました。わたしたちは彼女たちのことを忘れてはいけない。巻末の詳細な引用された証言リストにも圧倒されます。

  • にたいも

    〈どんな言葉でも自分の苦痛を説明することはできない。〉家の近くで連れ去られた13歳の「彼女」は、心身を傷つけられ、12年後に帰り着いた故郷に居場所はなかった。「1930年から1945年まで、二十万人に上る女性が日本軍の慰安婦として動員され、そのうち生還したのは二万人だけだった。」(著者のことば)日本軍慰安婦であったことを名乗り出た人が最後の一人となった時を舞台に、名乗り出ることができなかった「彼女」の現在の暮らしと回想を、313の実際の証言によって紡ぐ小説。作家と翻訳者の、ハルモニへの敬意が伝わってくる。

  • みさと

    この小説は、韓国政府に登録された公式の慰安婦被害者がたったひとりになった近い将来のある日から始まる。それをテレビで知った彼女は、ぼそり、呟いた。「ここにもうひとり、生き残っている…」と。これは、自身が慰安婦であったことを明かさずに生きてきた彼女の物語。年老いて一人暮らし、何かをするたびに過去のフラッシュバックが襲ってくる。13歳で突然拉致され満州へと連れ去られた彼女の体験はすべて、現実の被害者たちの証言から取られている。ひたすら隠れて生きてきた彼女は、最後の生存者に会うために世界の外に出ることを決心する。

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