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波が海のさだめなら

キム・ヨンス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784411040435
ISBN 10 : 4411040433
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「誰も自分の人生の観光客にはなれないじゃないですか」真実を求める旅は、アメリカ、韓国、日本、バングラデシュを巡り、再び韓国へ。深淵を超えてあなたと出会う物語。

【著者紹介】
キムヨンス : 金衍洙。慶尚北道金泉生まれ。成均館大学英文科卒。1993年『作家世界』夏号に詩を発表、1994年長編小説『仮面を指して歩く』で第三回作家世界文学賞を受賞して、本格的に作家デビュー。長編小説『グッバイ、李箱』で2001年東西文学賞、短編小説集『僕がまだ子供だったころ』で2003年東仁文学賞、短編小説集『ぼくは幽霊作家です』で2005年人山文学賞、短編小説「月へ行ったコメディアン」で2007年黄順元文学賞、短編小説「散歩する者たちの五つの楽しみ」で2009年李箱(イサン)文学賞、長編小説『七年の最後』で2020年許〓(ホギュン)文学作家賞を受賞

松岡雄太 : 1978年福岡県京都郡生まれ。関西大学外国語学部教授。九州大学大学院人文科学府博士後期課程修了。博士(文学)。長崎外国語大学外国語学部国際コミュニケーション学科講師、同准教授などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かもめ通信

    希望は翼をもったもの。あなたに翼はありますか? もしも誰かにそう問われたら、あなたはなんと答えますか?

  • きみどり

    世界いち有名な韓国の養子児といえばウディ・アレンの妻スン=イーがいる。でも彼女の存在が大き過ぎて「その他大勢の養子児」にはつい最近まで考えが及ばず。昨年末に『冬の小鳥』という韓国映画を観た。施設から養子に出される少女の物語で、地味だけど強い印象の残る小品だった。監督自身がフランスに渡った養子児とのこと。韓国が、「赤ちゃん輸出国」と揶揄されるほど海外へ養子児を大勢出していたことを調べているうちに、芋蔓式にこの小説へ辿り着いた。

  • Mark.jr

    <アメリカへと養子に出された少女。大人になった彼女は産まれ故郷の韓国へと戻り、母親を探そうとするが...> 文章はいつも通りしなやかですが、今回は主人公の複雑な立場とその出自の真相によって、かなりヘヴィな作品になってます。しかし、だからといって暗い気分になるのではなく、こちらの背筋が凛としてくるのが、この作者の小説の好きな所以です。

  • timeturner

    アメリカ人の養子になった赤ん坊が20代の作家になり、韓国で自らの出生の謎を探る。海辺の町で過去に起こった悲劇やスキャンダルが明らかになるにつれて「真実」が二転三転するミステリー風ではあるけれど、人と人が理解しあうことの難しさを考えさせる。

  • ツーピース♪

    お気に入りの韓国ドラマに登場した本をサプライズプレゼントで。「波が海のさだめならあなたのことを考えるのはわたしのさだめだった」最初に、この文字を見た時と読み終わってから見た時とで、このフレーズの深さが違って見えた。喩えようもない思慕。物語は韓国ドラマにあるような、時間軸や人物が交差して進み、何度もページを巻き戻しながら読み、最後まできて、やはり巻き戻し…不思議な魅力に引き込まれながら読了。サプライズプレゼントに感謝です、ありがとうございます。

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