Books

唾がたまる キム・エランの本

キム・エラン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750518220
ISBN 10 : 4750518220
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

──母の包丁の音、いまも心にこだまする言葉。

〈 すべての記憶が、わたしを支えている〉
韓国文学のトップランナーによる、切なくて、痛くて、おかしな8つの物語。

---------

自分をいつも守ってくれた豪快な母。
何もかもがうまくいかなかった、クリスマスの夜の苦さ。
就職難の中で手に入れたささやかな「城」 への闖入者。
死んでしまった母親との、本当の別れ。

大人になろうとする主人公たちの大切な記憶を鮮やかに紡ぐ、作家の自伝的要素も散りばめられた瑞々しい短編小説集。

【著者紹介】
キム エラン : 韓国・仁川生まれ韓国芸術総合学校演劇院劇作科卒業。2002年に短編「ノックしない家」で第1回大山大学文学賞を受賞して作家デビューを果たす。2013年、「沈黙の未来」が李箱文学賞を受賞

古川綾子 : 神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学教育大学院韓国語教育科修了。神田外語大学講師。NHKラジオステップアップハングル講座2021年7‐9月期「K文学の散歩道」講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 星落秋風五丈原

    「包丁の跡」著者の両親がカルククス屋をやっていたというから、まさにザ・自伝。カルククス屋をやっていたといっても、実際に切り盛りしていたのは、しっかり者のオンマ(お母さん)で、父親は母親からもらった結婚指輪を飲み代のかたに取られてしまったり、女つくったり、ザ・ダメ男。第三者から見れば「面白いおじさん」なんだろうが、家族として一生背負うとなると大変だ。本編はそんな父より、頑張りぬいた母にスポットを当てる。

  • ori

    田舎でカルククス屋を営み自分を育ててくれた母への愛と感謝。お店の雰囲気や料理の匂いが漂ってきそうで愛に溢れてる。韓国の都会で普通に生きていくことさえなかなかに困難な社会の構造など、キム・エランの自伝的要素を交えて描かれてて面白かった。生活が苦しい場面は読んでてもちろんきついし、日本以上に厳しく割り切れない競争社会に、スタート地点につくまでにすでに勝負ついてたりするじゃん…どうすればいいの?って思ったりしてしまうけれど。 キム・エラン、そろそろ長編が読みたいけど出ないのかな?

  • 二人娘の父

    久しぶりに読む韓国小説として選んだのはキム・エラン。自伝的要素が強いとの解説どおり、父や母の記憶、姉との思い出。つらく切なくもどこか可笑しいエピソードなど、どっぷりと浸りながら読了。韓国小説は短編が好き。キレもよく通勤電車での読書としての親和性がとても良い。新宿から自宅最寄りの駅まででだいたい1話分。私は作品ごとの余韻も楽しみたいので、1話読んだら少し休憩で他の本を読む。そしてまた小説の世界へ。そんな読み方がとても心地よい。ハン・ガンさんを通じてメジャーな存在になりつつある韓国小説の素晴らしさを堪能した。

  • Mark.jr

    訳者によると本書の翻訳によって、著者の作品は全部日本語の単行本で読めるそうです。めでたい。基本どれもハズレはないですが。エグい受験競争を中心とした本書も例にもれず、著者の短編集は韓国社会のどん詰まり感がくっきりと描かれており、正直かなり暗いトーンです。なので、入門編としては、どちらかと言えば明るめの長編「どきどき僕の人生」が適しているのかも。

  • しい☆

    短編が8つ。はじめて読む作家さん。とても良かった。わたしが今まで出会ったことの無い比喩や表現が出てきて秀逸。パラサイトやマイディアミスタ−を見ていたおかげで住宅事情(とても大事)にもついていけた気がする。子午線を通過する時 と 四角い場所 が好き。 皮を剥かれている青リンゴの表紙も素敵。 場所に記憶が残る感覚を久しぶりに思い出した。窓から通学路を眺めると今でもランドセル背負った子が帰ってくる気がするし、あの道を通るとずいぶん前に亡くなったおじいちゃんがまだ散歩してる気がする。そういう場所が私にも沢山ある。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items