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13枚のピンぼけ写真

キアラ・カルミナーティ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001160369
ISBN 10 : 4001160366
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第一次世界大戦時の北イタリア。男たちが戦場へ行ったあと、お母さんとも離ればなれになってしまったイオランダは、村から町へ、さらに海辺へと、妹とともになぞと危険に満ちた旅を重ねます。目の見えないアデーレおばさん、そして存在すら知らなかったおばあちゃん…戦時下の思いがけない出会いによってイオランダの人生が大きく動きだします。恋に目覚めたばかりの13歳の少女がもつれた家族の糸をほぐし、自分の手で生きる力をつかみとっていく感動の物語。イタリア文学の最高峰“ストレーガ賞”児童書部門(11〜15歳の部)受賞作。

【著者紹介】
キアラ・カルミナーティ : イタリアのウーディネ生まれ。トリエステ大学でイタリア文学を、エクサン・プロヴァンス大学で言語学などを学ぶ。詩人、児童文学作家、翻訳家として活躍し、子どもの読書推進活動にも精力的に取り組んでいる。一連の創作活動で2012年イタリア・アンデルセン賞の最優秀作家賞を受賞、2018年には国際アンデルセン賞にノミネートされた

関口英子 : 埼玉県生まれ。大阪外国語大学イタリア語学科卒業後、翻訳家として多方面で活躍。訳書多数。『月を見つけたチャウラ』(光文社)で第一回須賀敦子翻訳賞受賞

古山拓 : 岩手県生まれ。東北学院大学史学科卒業。アニメーターを経て、水彩画家、イラストレーターとして活躍。2020年日本イラストレーター協会・優秀イラストレーター賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • はる

    1914年のイタリア。13歳のイオランダは愛情溢れる家族と幸せに暮らしていた。だが戦争が始まると、父と兄は戦場に行き、母は逮捕されてしまう。幼い妹と残されたイオランダは、会ったこともない祖母の存在を知ることに……。平和な日常が戦争によって突然崩れていく恐怖。思春期の少女の目を通して描かれる戦争の物語だが、この物語の主題はあくまで家族の絆。お互い気まずい感情を持ったまま長年離れていた母と娘。ふたりの本当の想いは…。盲目の元産婆さん、アデーレおばさんが素敵に格好いい。

  • ネギっ子gen

    第一次世界大戦時の北イタリア。父と兄たちが戦場へいったあと、13歳のイオランダと妹は、母親とも離ればなれになってしまう。戦争が激しくなる中、家族の秘密を知った姉妹は、祖母を探す危険な旅を決意する。もつれた家族の糸をほぐし、生きる力をつかみとっていく少女の感動の物語。ストレーガ賞児童書部門受賞作。そして、作中にある「13枚のピンぼけ写真の絵」は、原書にあったものと思ったら、画家の古山拓さんが描いたんですね。カバー絵なども含め、素晴らしいです。だからこそカバーに、訳者名の横に、「古山拓 絵」とあるのですね。⇒

  • アイシャ

    児童書に分類されるようですが大人が読んでも面白かったです。オーストリアに出稼ぎに来ていたイオランダの家族は、第一次世界大戦が始まる直前全員が職を失い、故郷の北イタリアへ戻る。父、二人の兄は戦争に駆り出され、母親とも引き離された13歳の少女は妹と共につてを頼って戦乱の中を移動していく。ゆっくりと確実に人々を襲っていく戦争。仲良くしていたオーストリア人が自分たちを殺そうとしている。今まさに私たちが見ている戦争のよう。家族はまた一緒に暮せるのだろうか。13枚のピンぼけ写真はイオランダの足跡を映している。

  • しおり

    第一次世界大戦下、北イタリアの少女が妹と共に強く生きる様子が描かれています。とても怖い思いをしながらも、頼れる盲目のアデーレおばさんのお陰で危機をくぐり抜けられ、存在すら知らなかった祖母と共に生きられたのは運が良いとしか言えません。現在の世界の状況とあまりにもリンクするので、なおのこと胸の痛む読書となりました。

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

    舞台は100年ほど前のイタリア北部。第1次世界大戦へと戦火がひろがっていった時代です。イオランダという13歳の少女を中心に、出征した父と兄、共に逃げる母と妹の過ごした日々が語られます。文のなかに散りばめられた13枚の写真は、説明文が別に書かれてますが、写真とお話がリンクしていて情景が浮かんできます。

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