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琥珀捕り 創元ライブラリ

キアラン・カーソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488070823
ISBN 10 : 4488070825
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書には、A(対蹠地)からZ(回転のぞき絵)の一見無関係な単語にまつわる、二十六の物語が収められている。それぞれの物語は登場する言葉やイメージによって次々と別の物語に飛躍し、終点にたどりついたとき、読者はひとつの長い物語を読んでいたことに気づくだろう。分類不可能な「カモノハシの文学」。

目次 : Antipodes―対蹠地/ Berenice―ベレニケ/ Clepsydra―水時計/ Delphinium―デルフィニューム/ Ergot―麦角/ Foxglove―キツネノテブクロ/ Ganymede―ガニュメデス/ Helicom―ヘリコーン/ Io―イーオー/ Jacinth―ジャシンス/ Kipper―薫製ニシン/ Leyden―ライデン/ Marigold―マリゴールド/ Nemesis―思い上がりを罰する女神/ Opium―アヘン/ Pegasus―ペガソス/ Quince―マルメロ/ Ramification―派生効果/ Submarine―潜水艦/ Tachygraphy―速記法/ Undine―水の精/ Veronica―ヴェロニカ/ Whereabouts―行方/ Xerox―ゼロックス/ Yarn―ヤーン/ Zoetrope―回転のぞき絵

【著者紹介】
キアラン・カーソン : 1948年北アイルランド、ベルファスト生まれ。76年に第一詩集The New Estateを刊行、78年に若い詩人に与えられる奨励賞であるエリック・グレゴリー賞を受賞して以降は、アイルランドの伝統音楽の研究に勤しむ。80年代後半から詩作に復帰、90年にBelfast Confettiがアイルランド文学賞を、93年にFirst Language:PoemsがT・S・エリオット賞を受賞。アイルランド文学を始め古典の英訳も手掛けており、2003年にはダンテ『地獄篇』の英訳がオックスフォード・ヴァイデンフェルト翻訳賞を受賞。19年没

栩木伸明 : 1958年東京都生まれ。上智大学大学院文学研究科英文学専攻博士後期課程単位取得退学。現代アイルランド文学・文化専攻。2014年『アイルランドモノ語り』が第65回読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぐっちー

    これは、一体何の物語なのか?中世のお屋敷で夜毎開かれる語り部の会なのか、ギリシア神話の変身物語か。或いは初期の科学の歴史かフェルメールなどの絵画の蘊蓄か。彷徨い歩くように読み進めるうちに、随所に散りばめられた琥珀を拾い集めてゆく。勘の鈍い私は解説を読んで漸く集めた琥珀が何であったか知って、胸のポケットに入れておこうと思った。

  • ふるい

    アイルランド民話、黄金時代オランダの逸話、ギリシャ神話、聖人伝…等々、連想ゲームのようにお話が繋がっていくのが愉しい。夜寝る前に少しずつ読むのにぴったりで、読み終わるのが惜しかった。絵を描く人魚の話が特に好きです。

  • うた

    これ好き。琥珀にかかわるものを次々と釣り上げ、オウィディウスさながら、連想に連想を重ねて、AからZまでのテーマを語り尽くしていく不可思議な物語。細部が細部を呼び込み、より広くより細かくつながっていく様がなんとも楽しく、一月ほどかけて読んでしまった。そして読み終えた今、また最初から読み返したくなっている。

  • Rieko Ito

    たくさんの昔話や、伝記や、エッセーのような断片からなる長編小説。琥珀にまつわる話と、オランダ特にオランダ絵画の話が多いが、それ以外も色々。章ごとにタイトルはあるが、タイトルがその章の中心というわけではなく、前後の章とはつながっていたりいなかったり、一つの章の中で全然違う話になったり。小説的な部分はそれなりに面白いが、エッセー的な部分は読むのが結構しんどかった。

  • きっしょう

    約12年振りに再読。好きな作品なので文庫も買ってしまった。初読の時は理解できないことも多々あったが、それでも面白かった。今回は読み急がず、時にスマホ片手に調べながらじっくり読んだためか、かなり楽しめたと思う。それでもまだ気づけなかった面白さがあるはず。またいつか再読します。新作が出ないかなあと思っていたら2年程前に亡くなっていたのですね。ご冥福をお祈りします。

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