ガブリエル・ガルシア=マルケス

Individuals/organizations Page

Books

出会いはいつも八月

ガブリエル・ガルシア=マルケス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105090210
ISBN 10 : 4105090216
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

この島で、母の死を癒してくれる男に抱かれたい。束の間、夫を忘れて。音楽家の優しい夫と、二人の子宝にもめぐまれ何不自由ない結婚生活をおくるアナ。毎年、母親が埋葬されているカリブ海の島へ出かけるアナだが、人知れず、現地の男と一夜限りの関係を結ぶことを心待ちにしていた。刹那的な関係に心身を燃やすアナが出会った男たちとは――。ノーベル文学賞作家が最期まで情熱を注いだ未完の傑作。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • J D

     「百年の孤独」が文庫化されたようでなぜか最近注目を浴びていたガルシア・マルケス。そんなだったかなぁ?と思い、彼の最後の作品と言われる本作を読んでみた。出会いは夏なのは分かるがだからどうしたと思った。性に開放的な感じなんだか馴染めない。

  • アーちゃん

    ガルシア=マルケスが認知症によって執筆できなくなる直前の時期に書いていた未完成の遺作。ただ結末はあるので、作品の肉付けや修正が不完全なまま著者によりボツになった一作だとの事。ガボの息子たちによる「はじめに」、本編あとの写真つき「オリジナル原稿」と「編者付記」、「訳者あとがき」と全て一読の価値あり。音楽家の夫と二人の子供を持つアナ・マグダレーナ・バッハは毎年八月に母の墓のある島に訪れるが、四十六歳の年に一夜限りの相手とベッドを共にする。五十歳までの全六章、カリブの島を味わうように読了。

  • ヘラジカ

    生前に作者が「完成」と認めて自らが世に出していないものを読んで良いのかという葛藤は常にある。読書という行為のエゴチズムを考えずにはいられない。なので、想像していたよりもはるかに楽しい読書だったとは言え、小説内容に関する感想は差し控えたい。後書きでも示唆されていた通り、これはガルシア=マルケスの作品というよりも、かの大作家の創作が(それも晩年の)如何なるものだったかを知るための書なのだと勝手に納得することにした。でも読めて良かった。もっとこの作家を読み込んで知りたいと思えた。

  • 作家ガルシア=マルケスの最後の作品。作者の小説を読むのは初めてなのに、最初が作者がボツにした未完の作品でよいものだろうかと思ったが、読んでみるとすぐこの小説の世界にぐっと惹き込まれた。未完ではあるものの一応物語の結末があり、未完という前情報がなければ普通に完結した小説であると間違うところだった。八月のある一日だけ島に母の墓参りに行き、そこで一夜の不倫を年ごとに繰り返す女。ただそれだけの話なのだが、本当に素敵な小説だった。なぜ作者はこれをボツにしたのだろう。作者の他の作品も読んで、比較してみたい。★★★★★

  • マリリン

    既読の著者の作品を想うと、本作はどことはなく静謐感が漂う男女のめぐり逢いと性。過去を手繰り寄せ現実を織り交ぜたような感覚に陥る。ボレロで奏でる「月の光」が、作品に色どりを添える。主人公の女性の名前も。華やかさよりやや陰鬱な感の中にあるぬくもりから著者の年輪を感じた。ラテンアメリカの熱を帯びた作風は変わらないけど。 そういえば、人生の転換期となるような出会いはいつも8月だった。人だけではない。音楽との出会いも。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items