ガイト・ガズダーノフ

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クレールとの夕べ / アレクサンドル・ヴォルフの亡霊 ロシア語文学のミノタウロスたち

ガイト・ガズダーノフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560094433
ISBN 10 : 4560094438
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

亡命ロシア文壇でナボコフと並び称された作家の代表作二篇、本邦初訳。追憶に輝くクレールという未来、戦場で殺したヴォルフという傷―ロシア革命で敗走する白軍に身を投じ、パリへと流れる「ぼく」の記憶の物語。

【著者紹介】
ガイト・ガズダーノフ : 1903‐1971。サンクト・ペテルブルグでオセット人の両親のもとに生まれる。ハルキウ(ハリコフ)の中学在学時に革命が勃発。16歳で白軍に入隊し、ペレコープ地峡での激戦を経験。ブルガリアで中学を修了し、1923年に暮れに、亡命ロシア人が集まっていたパリに到着する。パリでは肉体労働者や夜間のタクシー運転手、学生、フリーメイソンとして生きるかたわら、1930年に第一長篇『クレールとの夕べ』を発表。同地の亡命文壇で有望な新人と目される。第二次大戦では対独レジスタンスに参加。戦後は冷戦下のミュンヘンで共産圏向けのラジオ放送に関わった。代表作に『夜の道路』(1952)など

望月恒子 : 北海道大学名誉教授。専門は亡命ロシア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヘラジカ

    日本では初邦訳の作家だが、デビュー当時にナボコフと並び称されたというだけあって、収録された作品どちらも非常に素晴らしかった。長篇小説というには若干短い200ページに満たない中篇が二作、しかしどちらも見た目のボリュームからは想像できないほどの、豊かな思索と記憶の旅を味わわせてくれる。時折見せる抒情的な文章、広がっていた語りが核となる出来事へと収束するラストもとても美しい。どれだけ続くかは分からないが、このシリーズはこれからも楽しみだ。次回は来年とのことなので気長に待ちたいと思う。

  • Mark.jr

    フランス人の女性クレールとの思い出から、次第に深い記憶の迷宮へと入り込んでいく「クレールとの夕べ」。謎めいた作家の素性を探る「アレクサンドル・ヴォルフの亡霊」。ナボコフと並び称された通り、モダニズムからの影響を感じまさせますが。ナボコフと違うのは、亡命ロシア人というアイデンティティを押し出した私小説的側面が強いところでしょう。そこにシンパシーを感じれるかどうかは、読み手しだいかと。個人的に収録作のどちらが好きかというと「クレールとの夕べ」。

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