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サテュリコン 古代ローマの諷刺小説

ガイウス・ペトロニウス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003212219
ISBN 10 : 4003212215
Format
Books
Publisher
Release Date
May/1996
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • syaori

    残っているのが14〜16巻(抄録)だけらしいので、途中から始まって途中で終わるのですが、十分すぎるくらい享楽にふける当時のローマの雰囲気を楽しめます。エンコルピオスと美少年ギトンが放蕩にふけりながら旅をして、あちらで痴情のもつれから、こちらで愛欲絡みの騒ぎを起こす物語は、淫蕩で悪徳にまみれていますが、奔放で明るくて影がないのでつい彼らの放蕩ぶりを楽しんでしまいます。趣向を凝らした料理と、高尚さが欠如した会話が宴会を盛り上げるトリマルキオンの饗宴は読み応えがありましたが、その後の旅も万遍なく楽しみました。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    『クォ・ヴァデス』を読んでいた時に父から「ペトロニウスの書いてフェリーニ(監督)が映画化した『サテュリコン』があるけど、読むか?」と尋ねられ、読む。『クォ・ヴァデス』では政治では冷静で趣味では情熱的な求道者として描かれたペトロニウスが書いたのは、男色、スカトロ的SM、不倫、下克上、3P、獣姦、乱交満載のスキャンダル小説だった!古代ローマはとんでもないド変態だったの!?しかも解放奴隷とイチャイチャしていたら巨大で絶倫の親友に寝取られ、手違いで奴隷へと転落した主人公というハード設定。お尻に香辛料は詰めないで!

  • 傘緑

    『アポコロキュントシス:神君クラウディウスのカボチャ化』「醜悪の冬は豊穣の秋のありがたい豪奢をつみとっていた」ハロウィーン、それはクリスマスを祝うには邪悪すぎるが、(血の)バレンタインには善良すぎる、そんなネロやカリグラといった最下層の悪魔に成りきれないそこそこの悪い子(基準はバート・シンプソン以上カートマン以下)が、ネロの父親でありながら中途半端な悪行ゆえに死後にカボチャとなった、カボチャ大王ことクラウディウス帝にプレゼントをたかる卑しい子の夜である。ちなみにライナスはいつも書類選考でふるい落されている

  • かんやん

    解題に「古代文明の爛熟と貴族社会の虚無と倦怠を土壌にし」云々とあるけれど、別にこれぐらいの放蕩・乱行はノーマルかと思われる(その表現が許されるかどうかは文化による)。叙事詩にも悲喜劇にもなり得ず、説話のようなオチもなく、ダラダラ続くものが小説になったとするなら、そのテーマはやっぱり放蕩・乱行だったのではないか、と。どちらもダラダラしているし。パリアポス神の女祭司との乱行やトリマルキオンの饗宴などの描写は、やはり散文のフィクションのみが持ち得るような面白さがある。散逸した中でよくぞ残っていてくれたなあ、と。

  • 春ドーナツ

    「サテュリコン」という文言は桐野夏生さんの同題の小説を読んだときに知る。訳者あとがきによると(國原さんが国原さんに表記が変わっていて新鮮味を覚える)、ペトロニウスのテキストは全体の5分の1程度(だったと思う)しか現存しておらず、現存しているものも、欠落箇所が多いそうです。という前置き的言い訳を述べたところで、私の読解力の話になる。私の読解力では、場面が幾度か切り替わることはわかる。ただその経緯が何だったのかはことごとく不明だ。梗概ではボードレールの「悪の華」になぞらえているけれど、サブタイトルもあるけれど

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