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ISBN 10 : 4480087591
Content Description
労働、土地、貨幣がすべて市場メカニズムの中に組み込まれて、いわば社会の実体が市場の諸法則に従属させられるにいたった“市場経済”社会は、人類史上きわめて特殊な制度的所産である―ポランニーは古代社会・非市場社会を、現在の市場経済と社会を映す鏡にして、経済人類学に大転換をもたらした。「経済が社会に埋め込まれている」非市場社会の考察を通じて彼が見出した、市場経済社会の特殊性と病理とは。20世紀中盤、高度資本主義社会の入り口において、鬼才が発した現代社会への警告であり、壮大なスケールで展開する経済人類学の古典的名著。
目次 : 第1部 市場社会とは何か(自己調整的市場と擬制商品―労働、土地、貨幣/ 時代遅れの市場志向/ 貨幣使用の意味論)/ 第2部 現代社会の病理(世界経済恐慌のメカニズム/ 機能的社会理論と社会主義の計算問題/ ファシズムの本質)/ 第3部 非市場社会をふりかえる(ハムラビ時代の非市場交易/ アリストテレスによる経済の発見/ 西アフリカの奴隷貿易における取り合わせと「貿易オンス」/ 制度化された過程としての経済)
【著者紹介】
カール・ポランニー : 1886‐1964年。ハンガリーに生まれ、第2次大戦後は主にアメリカ合衆国で活躍した経済人類学者。いわゆる未開社会の経済から、近代の資本主義経済までを視野に収めた経済史を論じ、経済や交換に関する人類学的研究に大きな影響を与えた
玉野井芳郎 : 1918‐85。元・東京大学教授。経済学史・経済体制論
平野健一郎 : 1937‐。早稲田大学教授。国際関係論
石井溥 : 1943‐。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。文化人類学
木畑洋一 : 1946‐。東京大学教授。イギリス史・国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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