カート ヴォネガット ジュニア

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猫のゆりかご

カート ヴォネガット ジュニア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150103538
ISBN 10 : 4150103534
Format
Books
Publisher
Release Date
July/1979
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    これから先は<フォーマ>しか書いてないんだぞ!原爆の生みの親である博士を取材する作家、見え隠れする奇妙な宗教とアイス・ナイン。やがて舞台は南国の島に移行し…。全編に横溢する風刺と皮肉が読んでいて実に心地よいし、とにかく主人公以外の登場人物が濃い。SFとしてはある分野に属するのだけど、そこに付き物の悲壮感は一切感じられず。これはやっぱりその底に横たわるボコノン教が大きいなあ、常に逆説的でシニカルなようでそれで一片の真理を含んでいるような。読み終えた後は花火を終えたような、狂騒の後の一抹の寂しさを覚える。

  • アナーキー靴下

    2年程前に買った本の、多分再読。読んだか怪しいくらい一切思い出せなかったのに、読み始めたら一つ一つのエピソードはほぼ覚えていた。それなのにこの先どうなるのかまったくわからず、ただただデジャヴ感に翻弄される、謎の読書体験。繰り返し読むことでより深く楽しめそうな気もするけれど、それはあやとりを一心不乱に繰り返すが如し、得られるものはより本書を楽しめる能力だけ。つまり何もない。しかしそもそもこの世界にも何の意味もない。とりあえずタイトルは表紙のイラスト通り、あやとりの形を指していて、猫とは一切関係ない(※)。

  • かえで

    「世界が終末をむかえた日」というタイトルの本を書こうとしているジョーナの体験するキテレツな終末を描く(作者本人はこういうと怒るけど)SF小説。「ボコノン教」という謎のカルト宗教が常に話の中に出てくる。この架空の宗教を使って、宗教を多いに諷刺している。細かいエピソードを積み重ねて構成されている(何と127章)。ナンセンスなギャグ、ユーモアな語り口で、さらに出てくるやつらはみんな狂人変人偏屈ばかりで笑ってしまう。しかし実は物語には人間の悲しい側面がちりばめられていて、さすが。何だかとらえどころがないのも良い

  • Vakira

    巷ではノーラン監督の映画「オッペンハイマー」がアカデミー賞7部門獲得で話題となっている。なんと偶然!この物語、語りのジョーナは日本に原爆が投下された日について執筆することに。今では故人となった原爆の父、ここではオッペンハイマーではなくフィーリクス・ハニカー博士。取材のため、その息子、ニュートにアポをとることから物語は始まる。ヴォネガットさん。物語の作り方が面白い。数ページの章毎に題名が付いており、題名とその物語の展開が楽しめるようになってます。「猫のゆりかご」とは?取材物語とこの題名、どう係わるのか?

  • ♪みどりpiyopiyo♪

    面白かったー。短いエピソードを積み重ねる手法と機知に富んだ会話が軽やかで。風刺、SF、ナンセンス・ギャグ、寓話、逆説。現実をもてあそぶ科学と、現実の代用品としての宗教。途中、SFであることを忘れかけたけど、SF要素が表に出なくても面白いの♪ ■終盤 高まる緊張感と、まさかの虚脱。いえ、事態は全然安泰じゃないのに、ヴォネガットのとぼけた語り口にのせられて、絶望的な状況なのに なんだかリラックスしてしまいました。全てが成り行き任せであっけらかんとしてるのが面白かったです( ' ᵕ ' ) (1963年)(→続

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