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ファンタジーランド 下 狂気と幻想のアメリカ500年史

カート アンダーセン

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492444542
ISBN 10 : 4492444548
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

9.11同時多発テロ、金融資本主義:投資家の王国、GAFA:現代の四騎士、1%vs.99%:超格差社会、トランプ現象:ポスト真実―アメリカとは何か!?Amazonレビュー、500件超!

目次 : 第5部 拡大する「ファンタジーランド」 1980年代から20世紀末まで(空想を現実に、現実を空想に―巨大テーマパーク化する社会/ いつまでも若く―「みんな子ども」症候群/ レーガン政権とデジタル時代―ウェブの世界に広がる「ファンタジーランド」/ 20世紀末以降のアメリカの宗教―縮小する伝統的宗教/ 狂信化するキリスト教―科学を疑問視するアメリカ人/ “アメリカ”vs.“神のいない文明世界”―なぜアメリカは例外的なのか?/ キリスト教とは異なる魔術、宗教とは異なる精神世界―ニューエイジ運動の広がり/ 代替医療―再び魔術化する医学/ 主流派エリートの敗北―軟弱者、冷笑家、信奉者/ 何でもありの世界―最大の関心は人生を楽しく過ごすこと)/ 第6部 「ファンタジーランド」はどこへ向かうのか? 1980年代から現在、そして未来へ(甦るフロイト―20世紀の悪魔崇拝/ 現実は陰謀である―X‐ファイル化するアメリカ/ 猛烈な怒り、人々の新しい声―エリート不信と陰謀論/ 共和党が道を踏み外したとき―なぜ狂信者を統制できなくなったのか/ 科学を否定するリベラル派―ワクチン恐怖症の弊害/ ガン・クレイジー―銃に熱狂する人たち/ デジタル・ゲーム、VR、SNS―拡張する幻想・産業複合体/ 大人になるのは悪いこと?―ディズニー化するアメリカ/ 経済の夢の時代―繰り返される「根拠なき熱狂」/ トランプ政権を生んだ国―ファンタジーランドと国民は歩みをともにする?)

【著者紹介】
カート・アンダーセン : 『バニティ・フェア』誌や『ニューヨーク・タイムズ』紙に寄稿し、『タイム』誌や『ニューヨーカー』誌で文化コラムや評論を担当しているほか、ラジオおよびポッドキャスト番組『スタジオ360』(ピーボディ賞受賞)の共同制作者兼ホストを務め、テレビや映画、舞台の脚本も担当している。『スパイ』誌の共同創設者、『ニューヨーク・マガジン』誌の編集長でもある。ハーバード・カレッジをきわめて優秀な成績で卒業しており、在学中は『ハーバード・ランプーン』誌の編集に携わっていた。現在はブルックリン在住

山田美明 : 英語・フランス語翻訳家。東京外国語大学英米語学科中退

山田文 : 翻訳家。イギリスの大学・大学院で西洋社会政治思想を学んだのち、書籍翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 主に宗教的情熱の面での分析に筆を割いた...

投稿日:2021/07/15 (木)

 主に宗教的情熱の面での分析に筆を割いた上巻に続き、この下巻では20世紀以降に猛威を振るった各種の商業主義と新メディア――フーディーニ・ディズニー・プレイボーイetc……を取り上げながら、もともと信心深く影響されやすいアメリカがさらに巨大な幻想の坩堝となっていったかについて説明してくれる。

ニグンノテイオー さん | 沖縄県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • harass

    トランプ現象に頭を抱えた著者がその根幹の原因の米国の宗教や文化などの歴史やトピックを総ざらいした本。どこの国でも日本でも政治などのショービジネス化、ヴァーチャル・リアリティ番組などの普及で、何事も面白ければいいとする価値観が根付きつつあると思うのだが、どうも米国特有の過剰な宗教のビジネス化の問題があるとする。ほかの国ではみられないテレビ伝道師などだ。米国で発達した宗教の一つにニューエイジがあると著者。宗教味を薄めた神秘主義だ。口の悪い言い方ににニヤニヤするが、トランプ憎しの印象が強いせいか、ちょっと引く。

  • 樋口佳之

    日本にも同じような話あるけども、最期の審判とか終末思想とか無い分かわいいものに感じてしまう。オウムと近しい人が支持する人がトップに登りつめた4年間だったのかな。トランプが去っても支えた層はいなくなっていない。早々にパリ協定に復帰したバイデンを彼らはどう見ているだろう。

  • hiroizm

    過剰な個人主義により、自分の感性のみ信じる極端な信仰や思考に取り憑かれた人々が現れて、社会に悪影響を及ぼしてるとする米国思想史の下巻。時代は1980年代から現代まで。新興カルト宗教、ニューエイジ、銃武装、陰謀論、映画やゲームやディズニーランド、過去30年のファンタジーの多様さに目眩。以前より今の方が宗教的とは慧眼。トランプ大統領誕生にも繋がる米国の問題点を露わにした秀作だと思う。米国を知りたいなら読書必須の一冊。あちらでベストセラーも納得。

  • くさてる

    「空想を現実に、現実を空想に」。アメリカという巨大国家を動かすメカニズムを陰謀論、宗教、疑似科学といった切り口で滅多切りにしていく内容は、スリリングだが面白い。そしてその流れがアメリカ大統領トランプを生んだという結果は、恐ろしいけれど納得いくものでもあり、対岸の火事ではない。フィクションと現実の混合、それは日本でもしばしば起こっていることだから。大著ですが読み応えありました。

  • アキ・ラメーテ

    上巻から読み始めたけど、あまりにもおかしなことを信じている人や、おかしな主張をする人が次々と紹介されるので読んでいて胃もたれしてしまったので上巻は途中で辞めて下巻のみ読むことにした。図書館本なので返却日もあるし。「自分が信じたいものを信じ、それを主張する」というのは良い方へ転がれば古い価値観に囚われず新しい物や文化を作り出す力になる。そのおかげでアメリカが新しい発明、価値観、マーケット等を生み出しているといえる。悪い方に転ぶと狂信的なキリスト教徒、反ワクチン、Qアノン、銃規制反対等による 続く→

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