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ファンタジーランド 上 狂気と幻想のアメリカ500年史

カート アンダーセン

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492444528
ISBN 10 : 4492444521
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ニューイングランド幻想、ジェファーソン:独立宣言、西部開拓:フロンティア精神、フォード:大量生産モデル、ディズニー:夢の王国建設、ケネディ:宇宙計画―狂信者の国家の物語。全米で話題のベストセラー!

目次 : 「ファンタジーランド」と化しつつあるアメリカ/ 第1部 アメリカという魔術 1517〜1789年(私は信じる、ゆえに私は正しい―プロテスタント/ 最初の移住者―一獲千金を求める人々 ほか)/ 第2部 狂信者たちの合衆国 19世紀(第一次大狂乱期―合理的なヨーロッパ、狂信的なアメリカ/ 実にアメリカ的な二次創作小説―預言者ジョセフ・スミス ほか)/ 第3部 理性への傾斜の時代 1900〜1960年(進歩と反動の時代―1920年代のアメリカ/ 理性vs.信仰―装いを新たにした古い宗教 ほか)/ 第4部 狂気と幻想のビッグバン 1960〜1970年(ヒッピー―60〜70年代の若者文化/ 知識人―科学は信仰の一形態 ほか)

【著者紹介】
カート・アンダーセン : 『バニティ・フェア』誌や『ニューヨーク・タイムズ』紙に寄稿し、『タイム』誌や『ニューヨーカー』誌で文化コラムや評論を担当しているほか、ラジオおよびポッドキャスト番組『スタジオ360』(ピーボディ賞受賞)の共同制作者兼ホストを務め、テレビや映画、舞台の脚本も担当している。『スパイ』誌の共同創設者、『ニューヨーク・マガジン』誌の編集長でもある。ハーバード・カレッジをきわめて優秀な成績で卒業しており、在学中は『ハーバード・ランプーン』誌の編集に携わっていた。現在はブルックリン在住

山田美明 : 英語・フランス語翻訳家。東京外国語大学英米語学科中退

山田文 : 翻訳家。イギリスの大学・大学院で西洋社会政治思想を学んだのち、書籍翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 アメリカはその建国からすでに、未知のフ...

投稿日:2021/07/15 (木)

 アメリカはその建国からすでに、未知のフロンティアとして旧大陸の人々の幻想の対象となっていた。上巻の19世紀ごろまでは主に宗教的情熱の高ぶりに揺れるアメリカ文化を丁寧に追い、今話題のキリスト教福音派などのルーツを知ることができる。

ニグンノテイオー さん | 沖縄県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • harass

    植民・建国の時代から、現在までの米国の意識の歴史。欧州から追われてきたプロテスタントたちの考え、正しさよりも信じることを優先することが根底にあり、その応用が現在の奇妙な状況をもたらしていると著者。商業として国民も世界にも影響を与えた、バーナム、ディズニー、マーケティング文化。ヒッピー、ポスモダ思想、オカルトなどの60年代までを考察。いやあ実に網羅的でさらっとトピックを書いていると感じる。ピンチョンやPKディックの引用などもある。若い国やからなあとも。奇妙な米国の宗教史など刺激的で読み物として。下巻に。

  • 樋口佳之

    議会襲撃という大事件を起こしている人が、現場でセルフィー撮っていたのが大変ファンタジーランドだな。/大統領就任式が行われた日に読み終わると、評判良いけど就任式っていうのがファンタジーランドのそれなのだなと感じてしまう。バイデンは聖書に手を置いての宣誓。詩がわるいわけでも、信仰を持つことが悪いわけでもないけれど。選挙結果によって4年間行政の長の職を任された人、本来はそれだけの事。/歴史的な宿痾という話にだけ流し込むのは危険だけど、トランプはここ二三十年の結果ではないと読める本でした。下巻へ。

  • ショア

    著者曰く、アメリカ人のうち事実や科学に基づいた判断をしている人はおおよそ1/3程度で残りの2/3のさらに半数は陰謀論を信じる傾向にあり昨今ファンタジーランド化が著しい。1960年代に蔓延した「他人がどう思おうと自分の好きなことをしろ」という客観より主観重視の変化。情報通信技術の発達により自分と同じ信念の仲間を見つけやすくなり孤立しなくなった。と。どこまで事実調査に基づくものかわからないが扇動されやすい民衆が一定数いるらしい。日本も程度問題か。

  • コニコ@共楽

    アメリカという新世界は狂気と幻想によって作られた、ということが500年の歴史を紐解きながら丹念に語られる。ファンタスティックという言葉も軽蔑的に使われていたのが、時代を追って最高の褒め言葉になり、理性が大風呂敷の熱狂に浸食されていく様が歴史上の事件から明らかにされていく。上巻では、異色な切り口で1970年代までが論ぜられ、面白く読んだ。現代の主流になるキリスト教福音派がどのように発展していったかも興味深い。

  • 塩崎ツトム

    手前味噌ながら、拙著「ダイダロス」の帯には「陰謀論のSF」というコピーがついているけど、フィクションと現実が混淆したディストピア(あるいはユートピア)のネタのほとんどは、アメリカという荒野の新国家であらかた試されていて、ぼくのようなペーペーな物書きには、それの拙いエピゴーネンしかできそうもないと痛感した。それはともかく、ぼくらはフィクション(共同幻想)で社会を構築する当事者であって、それの単なる消費者、さらにいえばそれの奴隷に堕してはいかんのだ。

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