カート・ヴォネガット

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カート・ヴォネガット全短篇 2 バーンハウス効果に関する報告書

カート・ヴォネガット

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152098122
ISBN 10 : 4152098120
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本でもっとも愛されている作家、カート・ヴォネガット。彼が84年の生涯で著した、シニカルな笑いと温かな眼差しに満ちた全短篇を、8つのテーマに分類し集成。4分冊の第二巻には、「スロットル全開」「永遠への長い道」をはじめとする「女」「科学」「ロマンス」テーマの25篇を収録する。

【著者紹介】
カート ヴォネガット : 1922年11月11日、インディアナ州インディアナポリスに生まれる。コーネル大学生化学科へ進み、学内紙「コーネル・デイリー・サン」の編集に携わる。1942年、軍隊に召集。バルジの戦いにてドイツ軍の捕虜となり、ドレスデン爆撃を体験する。終戦後、ゼネラル・エレクトリック社で広報として働きつつ、1950年、「バーンハウス効果に関する報告書」により作家デビュー。車のセールスマン、英語教師など職を転々としながら執筆を続け、雑誌を中心に短篇を発表。1952年、第一長篇『プレイヤー・ピアノ』を上梓。生涯を通じて長篇を14冊、短篇集を3冊遺した。2007年4月11日、マンハッタンの自宅にて逝去。享年84

大森望 : 1961年生、京都大学文学部卒、翻訳家・書評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    「女(承前)」「科学」「ロマンス」のセクションにまとめられた短編25ほど。どれも大切に読んだが、この順に中身が良かった。特に「女」の中の『ルース』(優しい嫁)、『スロットル全開』(空襲を仕掛けるママが最高)、『失恋者更生会』(頭の悪い奥さんへの一撃に笑う)らが、圧倒的に良かったな。出てくる人達がみな愛おしくて。「科学」からは『隣の部屋』(タブーの匂いね...) 各セクションの間に挟まれる編者?達の文章は妙にカッコつけてて読み飛ばしてやった。まだ未訳があれば、円城さん、お願いします。

  • MICK KICHI

    <マンスリー・ヴォネガット> 全短編2巻目、1巻目は戦争テーマ、意外につまらない印象だったが、本書のテーマは女・科学・ロマンス。ヴォネガットのシニカルなところよりも優しさが全面に出て、愛すべきマスターピースが揃った印象。「ジェニー」「百ドルのキス」「ユーフィオ」「エピカック」「はい、チーズ」「永遠への長い道」「夢を見つけたい」「FUBAR」あたりを推したい。ロマンステーマが特に読後格別なのは、ヴォネガットの魅力を再発見した喜びがあった。小川哲氏の解説は、リアルなヴォネガット体験を味わえるので必読。

  • ヘラジカ

    分冊された第2巻は約半分が既読だったので少し残念。でも良い作品は何度読んでも良いものだなあと。初読の作品のなかでは「ティミッドとティンブクツーのあいだ」と「永遠への長い道」(この作品をヴォネガットの短篇で一番に推す人は多いみたい)がお気に入り。ヴォネガットの短篇はロマンスカテゴリー以外の作品も全体的にロマンス色が漂っているけれど、なかでも「永遠への〜」は美しさが際立っている。ベタな恋愛ものではなく深読みして幻想小説として読むとなんとも物悲しい…。

  • くみ

    テーマ別にまとめられた短編集で今回のメインはSF。第1編集を読んだとき、この作者のお話はラストに希望のあるものが多く安心して読める印象で今回もその感触は変わらず。SFは多少後味微妙なものもありましたが、作者の慈しみが感じられます。第二次世界大戦で捕虜経験を持ち戦後は様々な仕事につきながら小説を発表していたヴォネガット。深く多様な経験があたたかい感情を生み出すという作者自身にも興味が湧きました。 特に好きなのは「ミスターZ」「スロットル全開」「バーンハウス効果に対する報告書」「恋に向いた夜」

  • 阿部義彦

    今回は本領発揮のサイエンスが呼び物です。「バーンハウス効果に関する報告書」しかし、SFだけに留まらず、人間を愛するそして信じる暖かい眼差しこそが真骨頂。最後の「ロマンス」にはほろりとさせられました。

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