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饒舌な動植物たち ヒトの聴覚を超えて交わされる、クジラの恋の歌、ミツバチのダンス、魚を誘うサンゴ

カレン・バッカー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784806716747
ISBN 10 : 480671674X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

"1,000キロ先まで届くクジラの歌、
対ミツバチ警戒音を持つゾウ、
孵化する前から親子で呼び交わすカメ、
人間の産業活動が発する音で傷つくタコや海草‥‥

ヒトには聴こえない音を聴き取り、意味を解析する研究が進んでいる。
その結果、動物の交流における音声の役割に加え、
聴覚器官を持たない植物やサンゴまでもが音を頼りに活動していることがわかってきた。

デジタル音響技術が明らかにした動植物の知られざる生態から、
人間の経済活動が発する音に影響される陸上・海中の生態系まで、
生命が奏でる音の多様性と未来を描く。"

【著者紹介】
カレン・バッカー : ブリティッシュコロンビア大学の教授。研究対象は、政治経済学、政治生態学、環境研究、STS、デジタル地理学など多岐にわたる。ローズ奨学生としてオックスフォード大学で博士号を取得したほか、キャリアを通じて、アネンバーグフェローシップ(スタンフォード大学)、グッゲンハイムフェローシップ、ラドクリフフェローシップ(ハーバード大学)など、数多くの賞を受賞した

和田佐規子 : 岡山県の県央、吉備中央町生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。夫の海外勤務につき合ってドイツ、スイス、米国に、合わせて9年滞在。大学院には、19年のブランクを経て44歳で再入学。専門は比較文学文化(翻訳文学、翻訳論)。現在は首都圏の3大学で、比較文学、翻訳演習、留学生の日本語教育などを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kinkin

    人の聴こえる音の周波数の範囲は限られている。、 しかし、動植物は人が聞こえない周波数で会話をしているという。 人には聴こえない音を聴き取り、意味を解析する研究について書かれている遠く1000キロ先の仲間とも会話ができ、コウモリは 子育て中に子供が理解できるような言葉を使い、大人になるための 訓練をすると言う話。人以外、言葉を話せないなどとんでもない誤解。 昨今の異常気象で多くの動物の悲鳴が聞こえてきそうな内容だった。図書館本

  • たまきら

    新刊コーナーより。川端さんの「おしゃべりな絶滅動物たち」と並んでいて最初ちょっとびっくりしました。でも、こちらは動物たちの聴覚に関する書籍で、原著タイトルは「The sound of life」。音ってすごい刺激ですもんね…。今回面白かったのはやっぱりミツバチネタ。アフリカゾウの襲撃に困っている人たちが、マサイ族の養蜂家から「ゾウはハチを怖がる」と聞き、ミツバチで垣根を作るエピソードには笑ってしまいました。アフリカの子、性格キッツいもんな〜。しかもゾウさん語には「ミツバチ」という単語があるんですって!

  • 助作

    この世界は動植物が発する声で溢れかえっているという内容。鯨が歌を歌うぐらいの知識はあったのだがカメやサンゴも喋ってるとのこと。先住民族の伝承の方が従来の科学では知り得なかった洞察があったりしたのもなんか示唆的。謙虚にかつ愚直に周囲に耳を傾けるのも大事ってことなのかな。

  • Micky

    海の中は沈黙の世界、ではないようだ。魚も亀もサンゴも何か話している。鯨の超低周波音は1000kmもの遠くへ届くし、数多の魚たちがペチャクチ喋ってるらしい。人の聴力はラジオの一局が聞けるにすぎないのでこう言う楽しい会話を聞くことができない。音ひとつとっても自然はもっとすごいことになっている。では花は音を聞けるのか?🐝の音で🌸は蜜を25%増量するらしい。ということになるとメダカに話しかけたりシャボテンに音楽を聴かせてみるのもおもしろいかもしれない。

  • げんさん

    レーウェンフックによる顕微鏡の使用法は生命の暗号(DNA)を含む数え切れないほどの未来の新発見の基礎を築いた。顕微鏡は人類が自身の目と自身の想像力の療法を使って新しく物を見ることを可能にしたのだった。 デジタル音響学は、同様の重要性を持った発明だ。私たちの聴覚を広げながら、私たちの知覚的、概念的な限界を広げる。世界の、そして系統樹の反対側の新しいサウンドスケープに出会う時、私たちは情報と意味を運ぶ音の力について知る。だが、生き物を害したり傷つけたりする音の力も同時に知る。

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