カルル・ハインリヒ・マルクス

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経済学・哲学草稿

カルル・ハインリヒ・マルクス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334752064
ISBN 10 : 4334752063
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2010
Japan

Content Description

勃興する資本主義を鋭く分析・批判し、のちに『資本論』に結実する経済学的思考。そしてヘーゲル批判から発し、労働の意味を肯定的に捉え直そうとする哲学的思考。この二つの思考が交わるところで、青年マルクスは革新的な思想を打ち立てた。

目次 : 第一草稿(賃金/ 資本の利潤/ 地代/ 疎外された労働)/ 第2草稿(私有財産の支配力)/ 第3草稿(私有財産と労働/ 社会的存在としての人間/ ヘーゲルの弁証法と哲学一般の批判/ 欲求と窮乏/ 分業/ お金)/ 付録 『精神現象学』の最終章「絶対知」からの抜き書き

【著者紹介】
カールマルクス : 1818‐1883。ドイツ(プロイセン)の哲学者・経済学者・革命家。思想家として現代にもっとも深い影響を与えた。「独仏年報」誌に「ヘーゲル法哲学批判・序説」「ユダヤ人問題のために」を発表。『経済学・哲学草稿』で私有財産の哲学的解明と労働疎外の問題に取り組んだのち、『経済学批判』『資本論』で資本主義の矛盾を鋭く分析、批判。20世紀の社会主義革命の思想的な“礎”を築いた。1883年3月没

長谷川宏著 : 1940年島根県生まれ。東京大学文学部哲学科博士課程単位取得退学。哲学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • シローキイ

    マルクスがまだ青年期だった頃に書かれた著作。草稿というのも相まって欠落も多いし不完全な書である。しかし彼の言わんとしてることは現代にも見える資本主義に基づいた経済システムを見事に観察している。それに加えて、働くことやお金の価値についてもマルクスは鋭い批判を投げかけている。ヘーゲル哲学批判や唯物論については難解だったが俗に”マルクスから学べ”と言われるのは彼の卓越した批判眼故にだろう

  • ころこ

    経済現象を労働者の状況を変える政治的立場からみるとこうみえる、というように読めます。反対側に地主がいて、労働者と敵対関係にあるとしています。第一草稿では、「1賃金」「2資本の利潤」「3地主」と並んでおり、これが労働者、資本家、地主に対応しています。第一草稿では続けて「4疎外された労働」となっていますが、疎外という状態は客観的にどうやって決まるのでしょうか。他方、資本の議論は思いのほか精緻でした。流動資本と固定資本を分けていたり、大資本と小資本を分けていたり、経済の成熟度によって利益率に変化が起こるというこ

  • しんすけ

    マルクスの著名な書は学生だった頃に読んだが本書だけは数行しか読んでいない。『ドイツ・イデオロギー』で悪戦苦闘したのと『経済学批判』で漸くマルクスの真意が解りかけていたような気分になったからだろう。 それ以来、若い時代のマルクスは論理的に未完成な部分が多く、文献的な研究以外では「手に取るものではない」という固定観念を持ってきた。 服部茂幸の経済学史に光文社古典文庫版が読みやすいと書かれていた。 たしかに読みやすくなるように工夫はされているが、全体を通じて何を目的とした本なのか判らなく感じることが多い。

  • 猫丸

    20歳の頃、岩波版でノートをとりながら読んだ経哲手稿を30年経って新訳にて再読。近代の歴史を駆動する自動機械としての資本。その運動の接ベクトルの向きを考量する思考と、ヘーゲル観念論の中枢に疎外論を見出し人間の本質を見ようとする試み。青年マルクスの抽象志向と現実へのコレジャナイ感が混融し、何処へ噴出するかわからないマグマの流動を感じる。体系的にまとまった記述ではないためにアフォリズム的断定が不定期に出現し、複数の解釈を許すテキストとなっている。「自然、個人、社会プラス貨幣」から何が帰結するか。

  • くらひで

    草稿というだけあって、原稿の欠落や論理展開の粗雑さは散見されるが、若き日のマルクスのラディカルな思想を垣間見ることができる。当時主流派だった国民経済学に対して批判を加え、ヘーゲル哲学を経済学の分野で融合・昇華させようとする前衛的な試み。マルクス経済学はソ連の共産主義国家の崩壊とともに衰微したが、現代の格差社会拡大といった資本主義経済の矛盾を鋭くえぐる批判は、マルクスの先見性・洞察力に感服せざるを得ない。哲学論の部分は難解だ。

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