カミーラ・シャムジー

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帰りたい(仮題)

カミーラ・シャムジー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560090749
ISBN 10 : 4560090742
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ロンドンで暮らすムスリムの3人姉弟の末っ子が、ジハード戦士だった父に憧れ、イスラム国に参加する。姉たちは弟を救い出そうとするが…。ブッカー賞最終候補、女性小説賞受賞作!BBCが選ぶ「わたしたちの世界をつくった小説ベスト100」(過去300年に書かれた英語の小説が対象)の政治・権力・抗議活動部門で10作品に選ばれた傑作長篇!

【著者紹介】
カミーラ・シャムジー : 1973年、パキスタンのカラチ生まれ。米国ハミルトン大学創作科卒業後、マサチューセッツ州立大学アマースト校でファインアート修士号を取得。98年にIn the City by the Seaで作家デビュー。2007年、英国に移住。2013年に英国籍を取得。アイデンティティの問題に悩むマイノリティの主人公、というテーマで国際色豊かな作品を書き続ける。七作目になる本作は、2017年のブッカー賞最終候補、2018年の女性小説賞を受賞。BBCが選ぶ『わたしたちの世界をつくった小説ベスト100』の政治・権力・抗議活動部門で10作品のひとつに選ばれた(対象は過去300年間に書かれた英語の小説)。また、本作は「ガーディアン」「ニューヨーク・タイムズ」「オブザーバー」「テレグラフ」など各紙で「ブック・オブ・ザ・イヤー」を獲得した。本書が本邦初訳

金原瑞人 : 法政大学教授。翻訳家。80年代後半より新聞、雑誌などでヤングアダルト向けの書評を執筆

安納令奈 : 英日翻訳者。大学卒業後、アメリカン・エキスプレス日本支社や国際NGOなどで、広報・ブランディング・マーケティングに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どんぐり

    「ジハード戦士の息子」としてリクルートされ、シリアに入国したブリティッシュムスリム。自分が加わった組織が殺人カルト集団だとは知らずにISのメディア部門で斬首場面を撮影するよう命じられ、抜け出せず帰還不能に。青年の救出にイギリス本国の双子の姉アニーカとアメリカに出国した長女イスマ、そこにイギリスの政府高官とその息子、パキスタンとISを巻き込んでの怒涛の展開。とりわけアニーカの双子の絆と行動は、終盤に思ってもいないところに着地する。→

  • (C17H26O4)

    あまりに、あまりに衝撃のラスト。その衝撃に、そこに至るまでの全てをもっていかれてしまった感覚に陥り、暫し呆然となった。この展開には少々エンタメ感が否めないと思わないでもなかったけれど。しかし、読後、それ以上にいつまでも頭から離れない場面がある。ISの組織の一員となってしまったパーヴェイズ少年が捕虜殺害の場に録音係として立ち会う場面だ。リアルのニュース映像、オレンジ色の服を着させられた捕虜がISによって殺害された映像が喚起したからだ。

  • ヘラジカ

    呆然とするほどの衝撃作。「家」や「家族」というものは、複雑な国家システムに守られていると同時に管理・統制されてもいることに、日本人でも国外と多少なり接触を持ったことがある人は心得ているはずだ。しかし、それは欧米諸国に住む移民、ことムスリムにとっては人生を規定することにも繋がる。移民を束縛する軛やISのリクルート、自らを構成する文化や宗教と共同体の齟齬。一見して分かり易い筋書きだが尋常でない緊密度を持った作品である。多視点からなる家族小説の面も強調されているだけに、ラストは殊更に衝撃的だった。

  • 夜長月🌙新潮部

    一般のムスリム(イスラム教徒)がイスラム国の影響でどれだけ迷惑を被っているのかがわかります。繊細な宗教問題と個人の思慕が絡み合うとそこに生じる問題は何千とおりにもなり解決の道筋が立ちません。個人的にどう思うのかということとは別に政治的な決定も大きな意味を持ちます。今、ムスリムを取り巻く混沌を広く世に知らせ目を開かせる物語です。

  • pohcho

    ムスリムのパキスタン系英国人の三人姉弟。亡き父親はテロリスト。長女のイスマは留学先の米国である青年に出会う。同じパキスタン系英国人でも、有力政治家を父に持つエイモン。ロンドンに戻った彼はイスマの妹アニーカと恋に落ちるが、アニーカはイスラム国に入った双子の弟を救いたい一心で・・。冒頭の飛行場での出国検査からムスリムの生きづらさが伝わって来る。その後章ごとに視点が変わり、姉弟を大きな悲劇が襲うのだが、その悲劇がさらなる悲劇へと発展していく。あまりにも壮絶な結末に言葉もないが、素晴らしい作品だと思う。

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